洗顔や歯磨き、メイクにドライヤー、手洗いうがいなど、様々な用途で使用されている洗面台は、お風呂場と同じく、湿気が溜まりやすく水垢やカビなどの目立つ汚れだけではなく、目立ちにくい汚れも溜まりやすい場所でもあります。
特に洗面台の鏡は、洗顔や歯磨き、身だしなみを整える際に必ず利用するものですので、ウロコ状の白く濁った水垢汚れや手垢や皮脂による脂汚れなどによって鏡が汚れていては、鏡としての機能を十分に発揮させることができず、顔や歯をキレイに洗えたのか、メイクやヘアスタイルはバッチリ決まっているのかを確認することができません。
そこで、今回は1日1回必ず利用する洗面台の鏡の汚れを落とす掃除方法をご紹介します。
洗面台の鏡に付着した「脂汚れ」の落とし方
洗面台の鏡に付着した手垢やコスメなどの脂汚れは「酸性」の汚れになるため、アルカリ性である重曹を使うことでキレイに落とすことができます。
①重曹水を作ります。
②キッチンペーパーに①を含ませ、鏡をサッと拭きます。
③鏡が濡れている状態で乾いたキレイなキッチンペーパーで鏡の水気を拭き取ったら完了です。
重曹は水に溶けにくい性質を持っているため、40℃のお湯で溶かすようにしてください。
なお、重曹では白く濁ったウロコ状の水垢を落とすことはできませんので、なかなか落ちない頑固な汚れが鏡に付いている場合はクエン酸を利用するのがオススメです。
洗面台の鏡に付着した「頑固な水垢」の落とし方
洗面台の鏡に白く濁ったウロコ状の水垢は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが蒸発し、鏡の表面で固まったことで現れた汚れになります。重曹は弱アルカリ性のため、同じアルカリ性である水垢を落とすことはできません。
アルカリ性の汚れを落とすためには逆の性質を持つ「酸性」のクエン酸の力を借り、成分を中和させて落とすのがポイントです。
①クエン酸水を作ります。
②①を水垢汚れが気になる部分に吹き掛け、上からラップを掛けてしばらく放置します。
③半日ほど経過したらラップを取り外して柔らかくキレイな雑巾で水拭きします。
④しっかり乾かしたら完了です。
※曇り止め加工が施された鏡の場合、この掃除方法は利用できません。
クエン酸で水垢汚れを落とす場合、他の洗剤と混ぜて使用しないようにしてください。特に塩素系の洗剤と一緒に使用してしまうと有毒ガスが発生しますので、クエン酸を使用する際は必ず取扱方法を確認してから利用するようにしましょう。
また、クエン酸は酸が強いので洗い落とさずにそのまま放置してしまうと鏡が腐敗してしまう恐れがあります。クエン酸で水垢を落とす際は、水洗いもしくはしっかりと水拭きをすることを忘れないでください。
なお、クエン酸がお家に無いという方は「お酢」でもクエン酸と同様の効果を得ることができます。
①ガーゼなどにお酢を染み込ませます。
②水垢汚れが気になる場所にピッタリと貼り付け、上からラップをかけます。
※ラップをすることでお酢の成分が蒸発してしまうのを防ぎ、ムラなく水垢を落とすことができるようになります。
③半日ほど経過したらラップとガーゼを取り、目の細かい布で水拭きしてください。
④水拭き後、水分が蒸発してしまう前に乾いたキレイな目の細かい布でしっかり乾拭きしましょう。
お酢を使って水垢を落とすと、しばらくの間お酢独特の臭いがしますので、お酢の臭いが苦手な方はクエン酸を使うことをオススメします。
今回は洗面台の鏡の掃除方法をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
鏡に付着した汚れや鏡の加工方法などによって、汚れの落とし方や使用しても良い洗剤などが大きく異なります。まずは鏡の加工方法を調べ、それぞれの鏡や汚れに合った方法で掃除をするようにしましょう。