デザインや生地、カラーバリエーションが豊富な布ソファーは、ファブリックならではの柔らかさと温かく親しみのあるソファーとして、幅広い世代の男女から人気を集めています。
しかし、布ソファーは水や汚れに弱く、ダニが繁殖しやすいため、定期的にお手入れをしなければならず、布ソファーの購入を諦めている方も少なくありません。ですが、布ソファーは表面の加工がとても簡単なため、水をこぼしても染み込まないように撥水加工が施されていたり、ソファー本体にカバーがしてあり、汚れたら自宅でお洗濯ができるものなど、誰でも簡単にお手入れができるタイプもたくさんあります。
ですが、いくら表面が加工されていたり、カバーを取り外して洗濯することができるとはいえ、1度もお手入れせずに使い続けてしまうと、汗や皮脂、飲み物などによるシミ汚れや食べカスやホコリなどのゴミをエサにダニやカビが増殖を始めてしまうため、アレルギー症状を引き起こす原因となります。
そこで、今回は誰でも簡単にできる布ソファーの汚れの落とし方についてご紹介します。
布ソファーに付着してしまった汚れの落とし方
シミ汚れの落とし方
・住宅用洗剤 ※台所用洗剤やカーペット用洗剤、シミ取り用洗剤でもOK!
・マイクロクロスファイバー
・メラミンスポンジ
[手順]
①布ソファーに溜まっているホコリやゴミを掃除機で丁寧に吸い取ります。
②マイクロクロスファイバーに住宅用洗剤を含ませ、“ポンポン”と優しくシミ汚れに塗ってゆきます。
③内側に向かって丁寧に拭いてゆきます。
④クロスをしっかりとすすいで固く絞ったら、水拭きで洗剤を拭き取ってください。
[ポイント]
・内側に向かってシミ汚れを拭く際、シミを中心に集めてゆくようなイメージで優しく拭きましょう。
・カバーを取り外せるタイプならば、洗濯絵表示の指示に従って洗濯しましょう。
・食べ物によるシミ汚れの場合、住宅用洗剤をシミ汚れに軽く付けたら、柔らかい布で優しくこすり、お湯で絞った布で洗剤を拭き取ってください。
・お茶によるシミ汚れは、アルコールやエタノールなどで拭き取り、チョコレートや牛乳などのシミ汚れは、布にベンジンを含ませ、シミ汚れの部分を指先でつまんで丁寧に拭き取りましょう。
・口紅やインクなどの油性のシミ汚れは、洗剤で落とす前にベンジンや専用のしみ抜き剤を使って“ポンポン”と軽く叩いて落とし、シミ汚れが目立たなくなってきたら固く絞ったタオルで水拭きし、仕上げに乾拭きしてください。そして、十分に乾いたら、ブラシをかけて毛を起こしてください。
・洗剤を使ってシミ汚れを落とすときは、目立たない部分でテストし、色落ちや毛並みの乱れを確認してから使用しましょう。
臭いの落とし方
・粉末タイプの重曹
・掃除機
[手順]
①布ソファーに溜まったホコリやゴミを掃除機でキレイに吸い取ります。
②粉末タイプの重曹をソファー全体にまんべんなく振りかけ、一晩放置します。
③翌日、ソファーに振りかけた重曹を掃除機でキレイに吸い取ってください。
[ポイント]
・重曹には脱臭効果があるため、布ソファーに染み込んだ臭いを軽減させることができます。
・重曹を振りかけて掃除機で吸い取る時間が無い方は、日頃から重曹スプレーや市販の消臭・除菌スプレーなどを吹き付けて臭いを防ぐことをオススメします。
布のメンテナンス
肌触りが良く、伸縮性に優れている布ソファーですが、合成皮革や本革などのソファーと比べると、汚れやすいため、こまめに掃除をしないとダニやカビの温床となってしまう可能性があります。
布ソファーを汚れやダニから守るためには、
・布製ソファー専用のクリーナーを準備しておく
・見落としがちな背もたれ・ソファー裏・継ぎ目の隙間・肘掛けも忘れずに掃除をする
・掃除中に使用した洗剤が残らないように拭き取る
などが挙げられます。
特にこまめに掃除機をかけることは、布ソファーを汚れやダニから守るために最も有効的な方法となりますので、布団用やブラシのノズルに付け替えて、こまめに掃除機をかけてゆきましょう。
布ソファーの汚れの落とし方についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか。
この春、親元を離れて1人暮らしを始めた新社会人や学生さんにとって、憧れのインテリアのひとつであるソファーは、恋人とテレビやDVDを見たり、家族やお友達とゲームをしたり、お茶を飲みながら優雅に読書や音楽鑑賞を楽しんだりすることができる特別な場所です。
そんな特別な空間を汚れやダニから守るためにも、普段からこまめにソファーのお手入れをするように心掛けましょう。