調理中に生じるスス汚れや食べ物の油などが付着する「換気扇」は、多くの方が1年に1度の大掃除以外では滅多にお手入れしない場所であるため、毎年の大掃除は換気扇掃除に大苦戦している方も多いのではないでしょうか。
特に換気扇掃除の中でなかで最もホコリや油汚れが溜まりやすいと言われている「換気扇フィルター」は、定期的に掃除したいとお考えの方もたくさんいます。
ですが、換気扇のフィルターは頻繁に交換しても良いものなのかと不安に思っている方も少なからずいると思います。
そこで、今回は換気扇のフィルターを交換する頻度とやり方、簡単な掃除方法をご紹介します。
換気扇のフィルターを交換する頻度はどのくらいが目安?
換気扇をホコリや油汚れなどから守り、お手入れを楽に済ませるために使い捨てのフィルターを使用している方も多いと思います。
使い捨ての換気扇フィルターの交換目安は「汚れてきたら取り換える」のが基本となるのですが、この「汚れてきたら」という言葉は人によって解釈が異なるため、1ヶ月に1度交換する方もいれば、1年に1度しか交換しない方もいます。
換気扇のフィルターがホコリや油汚れなどで目詰まりを起こしてしまうと、換気扇の吸い込み能力の低下や部屋の空気が油っぽくなり、家具や床がベタベタするなどの症状が現れるようになります。
換気扇のフィルターを交換する目安は、
・油を使う料理をあまり作らないのであれば、3ヶ月に1回
のペースで行うのが理想となります。
換気扇のフィルターの交換方法
キッチンにある換気扇には、
・深型
・整流板つき
など様々な種類があり、それぞれの種類やメーカーなどによって掃除方法やフィルターの交換方法が若干異なりますので、フィルターを交換する際は、必ず取扱説明書または公式ホームページの「フィルター取付・交換方法」の項目をしっかり読んでから行うようにしてください。
換気扇フィルターの簡単な掃除方法
使い捨ての換気扇フィルターをお使いの方はキレイなフィルターと取り換えるだけで簡単に掃除を終わらせることができるのですが、使い捨てではない換気扇フィルターを使用している場合は定期的にフィルターを掃除する必要があります。
今まで換気扇のフィルター掃除を行うならば、「重曹を溶かしたぬるま湯に浸して汚れを浮かせて落とすのが良い」と言われてきましたが、この方法では重曹の効果で浮き上がった油汚れがフィルターを持ち上げた際に表面に付着してしまい、スポンジやゴム手袋、シンクなど至るところにフィルターの油汚れが付着してしまうため、効率の良い掃除方法とは言えません。
換気扇のフィルターに付着したホコリや油汚れをスッキリ落とすためには、必ずフィルターが乾燥した状態で行うのがポイントとなります。
では、換気扇フィルターの簡単な掃除方法をご紹介します。
・重曹
・使い古しの柔らかい歯ブラシ
【やり方】
①取り外した換気扇のフィルターを新聞紙の上に乗せ、重曹をまんべんなくたっぷり振りかけます。
②2時間から3時間ほど放置します。
③汚れが浮き上がってきたところを乾いた使い古しの歯ブラシでこすります。
④汚れを落とし終わったらお湯でフィルターを洗い流して完了です。
これまで換気扇のフィルター掃除は年に1度の大掃除にまとめて行っていたという方も多いと思いますが、換気扇のフィルターが汚れた状態で使い続けてしまうと、キッチンを中心に油の臭いが充満し始め、家具や床が油でギトギトしたり、ステンレスやアルミ部分のサビや腐食の侵食を促し破損の原因となります。
換気扇のフィルターは重曹を振りかけてこするだけで簡単に落とすことができますので、この機会にコミュニケーションツールとして子どもたちがお休みの際に一緒にフィルター掃除をされてみてはいかがでしょうか。