日本の冬には欠かせない「みかん」は、ほんのりとした酸味とジューシーな味わいがクセになる大人気のフルーツですが、現在日本国内では30種類近くの品種が栽培されており、それぞれ旬の時期や香り、味わいが全く異なります。
なかでも特に日本人から絶大な人気を誇っているみかんが、明治時代の頃より日本各地で生産が始まった「温州みかん」です。
温州みかんには、ビタミンC・β-カロテン・カリウム・食物繊維など、健康や美容に効果が期待されている栄養成分が豊富に含まれており、なかでもβ-カロテンの含有量は他のフルーツのおよそ4倍と言われており、今では冬場のビタミン不足を解消するためのフルーツとして注目を集めています。
そんなビタミンたっぷりのみかんですが、なんとみかんの皮には、
・シンクの水垢落とし
・窓ガラス掃除
・フローリングのワックスがけ
など、お家の隅々までピカピカにすることができるナチュラル洗剤としても利用することができると主婦のあいだで話題となっています。
そこで、今回はみかんの皮に含まれる掃除に役立つ成分とみかんの皮を使ったオススメの掃除方法をご紹介します。
みかんの皮に含まれる掃除に役立つ成分とは?
みかんやオレンジ、レモンなどの柑橘類の皮の表面には「油胞」と呼ばれるブツブツがあります。
この油胞の中には柑橘類独特の香り成分「リモネン」という精油成分が豊富に含まれており、リフレッシュ効果や鎮静作用、ダイエット効果など体が喜ぶ様々な効果や効能を得ることができます。
そんなリモネンには、なんと石鹸と同じ界面活性剤の性質を持っており、主に油汚れに対して優れた効果を発揮します。
また、みかんの皮には水溶性食物繊維の1種である「ペクチン」やアルカリ性の汚れをスッキリ落とすことができる「クエン酸」なども含まれておりますので、日々の掃除をラクチンにしてくれる万能洗剤として非常に役立ちます。
ただ、みかんの皮に含まれているリモネン・ペクチン・クエン酸3つの成分は、
・ペクチン⇒コーティング、ツヤ出し効果
・クエン酸⇒アルカリ性の汚れを落とす効果、消臭と除菌作用
と、それぞれ異なる効果や効能を持っていますので、みかんの皮を使って掃除する際の参考にしてください。
みかんの皮は干した方がいいの?干さない方がいいの?
みかんの皮を掃除に利用する場合、干してカラカラに乾燥させてから使うべきか、干さずに使うべきかと悩む方も多いのではないでしょうか。
干したみかんの皮
みかんの皮は干してカラカラに乾燥させると香りが増すため、みかんの香りを活かした掃除をしたい方にはオススメですが、乾燥させた状態で掃除に利用してしまうと、その場所やモノを傷付けてしまう恐れがあります。
干したみかんの皮を掃除に利用する際は、必ず「沸かしたお湯で15分間煮出す」もしくは「お湯に浸しててふやかしてから使う」ようにしましょう。
【干したみかんの皮を使った主な掃除方法】
・窓ガラス掃除
・コンロや換気扇の油汚れ
・シンクなどの水垢
干していないみかんの皮
みかんの皮を干さずに掃除に利用する場合、干したみかんの皮よりも香り自体は薄めとなりますが、表面が柔らかく掃除する場所を傷付ける心配がありません。
また、干していないみかんの皮の場合、外側の黄色い皮の面と内側の白い皮の面の両方の掃除効果を得ることができますので、場所に合わせて掃除をすることができます。
【干していないみかんの皮を使った主な掃除方法】
・蛇口などの金属磨き
・靴磨き
・消臭や除菌
今回はみかんの皮に含まれる掃除に役立つ成分とオススメの掃除方法をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
日本の冬に欠かせない「みかん」は、食べるだけではなく、お家の隅々までピカピカにすることができる万能フルーツでもあります。みかんの旬の時期は丁度大掃除の時期と同じ頃になりますので、この機会にみかんの皮を使った掃除を実践されてみてはいかがでしょうか。