小さなお子様の居るご家庭やペットを飼育されているお宅では、トイレの床がおしっこで頻繁に汚れてしまうため、トイレマットを敷いて汚れが床に付着するのを防いでいるお母さんや飼い主さんもたくさんいます。
ですが、実はおしっこ汚れからトイレの床を守ってくれるトイレマットは、トイレのなかでも1位2位を争うほど、菌が繁殖しやすいことをご存知でしたか。
「え!そうなの?」と驚かれた方も多いと思いますが、本来トイレマットとは、用を足したときや温水洗浄便座で強い水流を使った際に、トイレの床におしっこや便汚れが飛び散って床に付着するのを防ぐためのものですのです。
トイレマットにはトイレを利用した方々のおしっこや便汚れがたくさん付着しており、トイレを利用する度に足の裏には大量の汚れが付着するため、こまめにトイレマットを洗濯しないと家中トイレの汚れだらけになってしまいます。
また、トイレはとっても湿気が溜まりやすい場所でもありますので、トイレマットを頻繁に洗濯しないとマットと床のあいだに湿気が溜まってしまい、マットに付着した汚れをエサとして雑菌や黒カビが大量発生しちゃう可能性もあります。
そこで、今回はトイレマットに雑菌や黒カビが発生するのを防ぐために洗濯頻度と洗濯方法をまとめてみました。
トイレマットはどのくらいで汚れるの?
過去に一人暮らしの女性を対象にトイレマットの洗濯頻度を調査した結果、
Q.トイレマットの洗濯頻度は?
第1位 「月に1回以上」18.5%
第2位 「週に1回以上」16.4%
第3位 「月に2回以上」12.3%
第4位 「半年に1回以上」8.9%
第5位 「半年に3回以上」5.1%
となっています。
これを見る限り、頻繁にトイレマットを洗濯しなくてもいいのかなと思った方も多いと思いますが、トイレマットには目には見えない汚れがたっぷり付着しているため、頻繁に洗濯しないと雑菌や黒カビの温床となってしまう恐れがあります。
では、どのくらいの頻度でトイレマットを洗濯したら良いのでしょうか。
実はトイレマットの洗濯頻度は家族構成や利用頻度などによって家庭ごとに異なるため、明確な洗濯頻度は決まっておりませんが、可能であれば「1日1回」、最低でも「1週間に1回」のペースで洗濯するのが理想とされています。
洗濯方法と菌の繁殖対策
お風呂マットやキッチンマットと共にトイレマットも洗濯機で洗ってしまうというお母さんや飼い主さんも多いですが、おしっこや便汚れがたっぷり付着したトイレマットを洗濯機で洗うことに抵抗を感じている方も大勢います。
確かにたっぷり汚れたトイレマットと他の洗濯物を一緒に洗うのは、衛生的にもあまり良いものとは言えません。洗濯機を使って洗濯できないとなると、残るは「手洗い」しかありませんよね。
では、さっそく手洗いでトイレマットを洗濯する方法をご紹介しましょう。
酸素系漂白剤で手洗いする
まずは漂白効果と除菌機能に優れた酸素系漂白剤を使った洗濯方法をご紹介します。
・ゴム手袋
・大きめのバケツ
・お湯
・酸素系漂白剤
・炭酸ソーダ
[洗濯方法]
①40℃から50℃のお湯を大きめのバケツに張ります。
②①に酸素系漂白剤1/2カップ、炭酸ソーダ大さじ2杯から3杯ほど入れて溶かします。
③トイレマットを入れて5分ほど揉み洗いしたら、翌朝までそのまま浸け置きます。
④翌朝、汚れが落ちているかを確認しながら、流水でトイレマットをしっかりと洗い流します。
⑤風通しの良い場所で乾かしましょう。
もし、トイレマットからおしっこの嫌な臭いがする場合は、クエン酸水で浸け置きしてから洗濯する、もしくは尿臭効果のある市販の洗濯洗剤を使って洗濯するのがオススメです。
これを読んでトイレマットを敷くのが嫌になってしまったお母さんや飼い主さんもたくさんいることでしょう。
確かにトイレマットには、洗濯を頻繁にしなければならない・菌やカビの温床になりやすい・おしっこや便汚れに気付きにくいなどのデメリットはありますが、冬の寒さ対策や床の剥がれやへこみ予防、トイレのオシャレ感をアップさせるなどのメリットもありますので、トイレマットを頻繁に洗濯して衛生的なトイレを維持してゆきましょう。