わんぱくなお子様を持つ親御さんや洗濯機を頻繁に使用するキレイ好きな男性や女性を中心に
・洗ったばかりの洗濯物から不快な臭いがする
などのお悩みをネットで見かけることがあります。
もしかしたら、その原因は洗濯機の中に設置されている糸くずフィルターにある可能性があります。
糸くずフィルターとは、衣類やタオルなどを洗濯中に出てくる糸くずや髪の毛、ホコリなどゴミが洗濯物に付着するのを防ぐためのアイテムのことであり、現在ではほぼ全ての洗濯機に完備されているのですが、糸くずフィルターは消耗品であるため、生地が薄くなったり、穴が開いて中のゴミやホコリが漏れてしまったり、細かい目や隙間にカビや雑菌が繁殖して洗濯物を汚してしまうこともあります。
しかし、糸くずフィルターが消耗品であることをご存知無い方も多く、交換時期を迎えているにも関わらず糸くずフィルターを使い続けている方も大勢います。
そこで、今回は洗濯機の糸くずフィルターの交換時期や目安についてご説明します。
糸くずフィルターの交換時期と目安
糸くずフィルターの交換時期は洗濯機の使用頻度などによって若干異なりますが、糸くずフィルターがどのような状態なのかによって今すぐ交換するべきかどうかを知ることができます。
①糸くずフィルターが汚れている
糸くずフィルターの網目状の部分にゴミやホコリが付着しており、洗ってもなかなか取れない場合は交換時期を迎えた証です。
フィルターにゴミやホコリが溜まっている状態で洗濯機を使い続けてしまうと、ゴミやホコリを上手くキャッチすることができないうえ、雑菌やカビの温床となってしまう恐れがあります。
②穴が開いている
糸くずフィルターに穴が開いている場合は早急に交換しましょう。フィルターに穴が開いていては、せっかく洗濯中にキャッチしたゴミやホコリが穴から出て行ってしまいます。
③黒ずみ汚れがある
洗濯機は湿気の溜まりやすく、カビや雑菌が繁殖するにはもってこいの環境となっています。
特に糸くずフィルターはカビや雑菌が繁殖するのに欠かせない栄養・湿気・温度が揃っているため、新しい洗濯機であっても数ヶ月ほどでフィルターに黒ずみ汚れが現れることがあります。
黒ずみ汚れがフィルターに現れた場合、カビによる汚れである可能性が高いため、洗濯物を守るためにも早急に交換することをおすすめします。
④生地が薄くなっている
糸くずフィルターは消耗品ですので、使えば使うほどフィルターの生地が徐々に薄くなってきます。
生地が薄くなってくるとゴミやホコリを取る能力が落ちてしまいますので、フィルターを掃除している際に生地が薄くなったなと感じたら新しいものと交換しましょう。
⑤糸くずフィルターが頻繁に外れてしまう
洗濯する度に糸くずフィルターが外れてしまう場合、フィルター自体が破損している可能性があります。
フィルターの破損は洗濯機にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、まだ交換時期ではない場合でも早急に新しいフィルターと交換しましょう。
糸くずフィルターの掃除方法
糸くずフィルターの網目状の部分にゴミやホコリが溜まっていると、洗濯物に糸くずや髪の毛などのゴミが付いてしまったり、カビや雑菌の繁殖による不快な臭いが洗濯物に付いてしまうことがあります。
もし、糸くずフィルターを交換したばかりにも関わらず、このようなトラブルに見舞われている場合、フィルターの掃除をするのがおすすめです。
糸くずフィルターには主にネットタイプとプラスチックタイプの2種類ありますので、それぞれの掃除方法をご紹介します。
ネットタイプの糸くずフィルターの掃除手順
① 糸くずフィルターを洗濯機から取り外す。
② 中に溜まっているゴミやホコリを取り除く。
③ 桶に水を張り、使い古しの柔らかい歯ブラシで網目状の部分に付着したゴミやホコリを取り除く。
④ 流水にかけて揉み洗いする。
⑤ しっかり汚れを落としたら風通しの良い場所で乾燥させてから洗濯機に取り付ける。
プラスチックタイプの糸くずフィルターの掃除手順
① 糸くずフィルターを洗濯機から取り外し、中に溜まったゴミやホコリを取り除く。
② 隙間に入り込んだゴミやホコリを使い古しの柔らかい歯ブラシを使って擦り落とす。
③ 流水をかけながら、さらに歯ブラシで擦り洗いする。
④ 乾いた布巾でしっかりと水気を拭き取ってから洗濯機に取り付ける。
もし、フィルターに黒ずみ汚れがみられる場合、酸素系漂白剤を使って殺菌してゆきましょう。
黒ずみ汚れがある場合の掃除手順
① 上記の手順でフィルターを掃除する。
② 洗面器や洗面台に水を張り、液体洗剤と酸素系漂白剤を垂らして混ぜ合わせる。
③ ②にフィルターを入れて30分ほど浸け置く。
④ 30分後、黒ずみ汚れを柔らかい歯ブラシを使って擦り洗いする。
どうしてもゴミやホコリ、黒ずみ汚れなどが落ちない場合は、迷わず新品のフィルターと交換してください。
いかがでしたか。
洗濯機の糸くずフィルターは消耗品のため、定期的に交換してゆくのが理想ですが、メーカーによっては洗濯機が発売されてから10年ほど経過すると対応のフィルターの取り扱いを行わなくなってしまう恐れがあります。
まずは、いまお使いの洗濯機のメーカーを調べてから公式ホームページで現在も取り扱いがあるかどうかを確認し、取り扱いがある場合は気持ち多めに注文しておくと安心です。
少しでも糸くずフィルターを長持ちさせるためにも、普段からこまめにフィルター掃除を行いながら、生地が薄くなっていないか、黒ずみ汚れは無いか、穴は開いていないかなどをチェックして行くようにしましょう。