いまやスマートフォンやタブレットなどのデジタル家電でコミックや雑誌、参考書などの本が手軽に読める時代となり、お家に本棚がある家庭も少なくなってきましたが、本のページをめくる感触やふわりと香る独特な匂いが好きだという方も意外とたくさんいます。
ただ、1度本を完読してしまうと、再び読み始めるまでに長い時間が空くため多くの方が本棚に本を収納されると思いますが、読まない本を収納された本棚にはホコリが溜まりやすく、気が付くとふわふわとした大きなホコリがたくさん集まっており、掃除してからでないと本が取り出せないということも多々あります。
そこで、今回は本棚に溜まったホコリを取り除く方法とホコリを溜めないための対策をご紹介します。
本棚に溜まったホコリを取り除く掃除方法とは?
本棚に溜まったホコリを取り除き、ホコリを溜めない対策を行うためには、1度本棚から本を全て取り出して空っぽにする必要があります。
まずは本棚に溜まった大きなふわふわのホコリをサッと拭き取り、本を全て取り出します。掃除機もしくは静電気でホコリを吸着するハンドタイプのモップを使い、空っぽの本棚全段の四隅に溜まったホコリを吸い取ります。
このとき本を置く部分だけではなく、天板や本棚の裏側など見えづらい部分もしっかり掃除しておくことがポイントです。こういった見えづらい部分に少しでもホコリが残っていると、本棚に本を戻した際に上からふわふわとホコリが落ちてきてしまいます。
本棚にホコリが溜まったということは本にも少なからずホコリが付いていることになります。本に付いたホコリを取り除かずに本棚へと戻してしまうと、せっかくキレイになった本棚が再びホコリまみれになってしまいます。
ただ、本は紙製品なので強い力でゴシゴシと拭いてしまうと痛んでしまいます。ハンドタイプのモップもしくは柔らかな布などを用いてソッと優しくホコリを拭き取るようにしましょう。
長いあいだ本棚から本を動かしていなかった場合、“本の虫”が住みついていることがあります。
本の虫とは、本を食べてしまう虫のことであり、主に紙魚(しみ)・茶立虫(ちゃたてむし)・死番虫(しばんむし)の3種類のことを指します。これらの虫を発見したら被害が拡大する前に駆除する必要があります。
大量に発生した場合、本棚と本からホコリを取り除いた後、置いていた場所を洗剤やアルコールを使ってしっかり除菌してください。
茶立虫のように小さな虫は掃除機で吸い込むと排気口から出て行ってしまうことがありますので、ウェットタイプのクイックルワイパーやコロコロなどを使って駆除してください。
本棚にホコリが溜まらないための対策
ホコリを取り除いてキレイになった本棚に本を戻す前にホコリが溜まりにくくなる対策をしておきましょう。
本棚にホコリが溜まりにくくなるようにするには、ホコリを引き寄せる「静電気」を防ぐことがポイントとなります。静電気を防ぐ方法として、誰のお家にもある「洗濯用柔軟剤」を使うのがオススメです。
洗濯用柔軟剤には静電気を防ぐ成分が含まれているため、ホコリが溜まりにくくなります。洗濯用柔軟剤を静電気対策に使用する場合は、「柔軟剤:水=1:5」の割合で薄めたものを使うようにしてください。
なお、家具の材質などによっては変色することがありますので、目立たない部分で1度試してから使うようにしてください。
もし柔軟剤を使って本棚が変色してしまった場合、本棚の天板に布をかけ、棚の部分にはプラバンを敷いてホコリが溜まるのを防ぎましょう。
いかがでしたか。今まで本棚に溜まったホコリを表面だけ取り除いていたという方も多いと思いますが、本棚の周辺や本自体に付いたホコリを取り除かなければ、ホコリを取り除いてもすぐに溜まってしまいます。
目に見えるホコリばかりを取り除くのではなく、目に見えないホコリを取り除くことができれば、本棚だけではなく本も守ることができますので、是非この機会にお家にある本棚をピカピカにしてみてはいかがでしょうか。