これまでの空気清浄機は花粉やハウスダスト、ウイルスにPM2.5によるアレルギーや病気の発症を防ぐことを目的とした家電でした。
しかし、最近の空気清浄機は多機能化とメンテナンスフリー化がトレンドとなっており、
・イオンを発生させて室内の除菌や消臭を行うイオン発生機
・空気の乾燥を防ぐ加湿機能
・10年間フィルターの交換が不要
など、様々な機能を搭載した空気清浄機が続々と誕生しています。
なかでも特に魅力的なのが「10年間フィルターの交換が不要」と謳っているメーカーの空気清浄機です。空気清浄機のフィルターは非常に高額なため、こうした長期間フィルター交換が不要なものは家計に優しいと主婦層から高い人気を得ています。
ですが、さすがに10年分のホコリや有害物質を空気清浄機のフィルターに溜め込むことはできませんので、空気清浄機の集塵性能を維持するためにも定期的に掃除機などでホコリやゴミを取り除いたり、フィルターの交換をする必要があります。
そこで、今回は空気清浄機のフィルターの交換頻度や掃除方法についてご紹介します。
空気清浄機のフィルターを交換する頻度
空気清浄機のフィルターを交換する頻度は、使用頻度や生活環境、お使いのメーカーなどによって大きく異なるため、はっきりと断言することはできませんが、
・防臭フィルター⇒2年
・その他のフィルター⇒取扱説明書に記載
を目安に交換するのが良いとされています。
よく「10年間フィルターの交換不要=10年間フィルターの交換を全くしなくても良い」と捉えている方も多いですが、特殊な技術によってフィルターに付着する前にホコリやゴミを別の場所に集めてフィルターを通常よりも長持ちさせているということですので、全くお手入れや交換をしなくても良いという意味ではありません。
国内メーカーでは、
・脱臭フィルター⇒室内に嫌な臭いが充満し始めている (臭いの除去率が通常の1/2以下になった)
となった場合、フィルターを交換するよう定めています。
空気清浄機のフィルター掃除方法
機能やメーカーによって異なりますが、基本的に空気清浄機には
・集塵フィルター
・脱臭フィルター
・加湿フィルター
4つのフィルターが使用されています。
では、それぞれのフィルター掃除の方法をご紹介します。
プレフィルター
※汚れがひどい場合、本体から取り外し、台所用洗剤を溶かした水で漬け込み洗いをし、しっかり洗い流したら陰干しして乾燥させてから本体に取り付ける。
②汚れが取れたら本体に取り付けます。
集塵フィルター
②新聞紙を敷き、取り外した集塵フィルターを乗せて襞のある面に付着したホコリを掃除機で吸い取ります。
※襞の無い面から掃除機をかけないようにしてください。また、集塵フィルターは非常に破れやすいので取り扱いには細心の注意を払いましょう。
③汚れを取り除いたら本体にフィルターを取り付けましょう。
脱臭フィルター
②掃除機で表面のホコリやゴミを吸い取ります。
※臭いが気になる場合、脱臭フィルターを風通しの良い日陰で1日乾燥させるのがポイントです。
③②を本体に取り付けましょう。
加湿フィルター
②柔らかなスポンジもしくは使い古しの歯ブラシを使ってフィルターを水洗いします。
③汚れがキレイに落ちたら本体に取り付けましょう。
※臭いが気になる場合、液体タイプの中性洗剤を溶かしたぬるま湯に30分から60分ほど浸け置き、洗剤が残らないようにしっかりすすいでから取り付けましょう。
なお、フィルターの掃除方法は機種やメーカーによって異なりますので、必ず取扱説明書に従ってお手入れを行うようにしてください。
空気清浄機を汚れた状態で使い続けてしまうと集塵能力の低下を招いて効率が悪くなったり、悪臭を発したり、通常よりも電気代が掛かってしまう恐れがありますので、定期的に空気清浄機のフィルターを交換したりお手入れをする必要があります。
面倒だなと思った方も多いと思いますが、常に新品に近い状態で空気清浄機を使い続けることができれば、長く経済的に使用することが出来ますし、健康にも良いので面倒臭がらず、定期的にお手入れするように心掛けましょう。