節約のために苦手な料理にチャレンジしている1人暮らしの社会人や学生さんにとって、焼く・煮る・炒める・揚げるなど、様々な料理を作ることができるフライパンは必需品となっています。
しかし、火力や油の量、洗い方などを間違えたり、フライパンの寿命が過ぎているのに知らずに使い続けてしまうと、フライパンが焦げ付く原因となります。
焦げ付いたフライパンを気付かずにそのまま使い続けてしまうと、お鍋と同じく、火災の原因となるため、フライパンの焦げを発見したら、すぐに焦げを落としましょう。
そこで、今回は焦げ付くフライパンを復活させるための焦げを落とすコツと焦げ付きにくいフライパン素材についてご紹介します。
焦げを落とす方法
焦げ付くフライパンを復活させるためには、まずフライパンの素材を調べましょう。
現在、日本国内で販売されている主なフライパンの素材は、
・アルミ
・銅
・テフロンなどの加工が施されたもの
・ステンレス
・チタン
になります。
それでは、それぞれの素材に合わせた焦げの落とし方をご紹介しましょう。
鉄
鉄のフライパンは「育成型」と呼ばれており、主に料理中級者~上級者向けのフライパンとなっています。
油でコーティングして使うものですので、洗剤を付けたスポンジで表面をゴシゴシと洗ってしまうと、せっかく育ててきた油のコーティングが取れてしまいます。
鉄のフライパンに焦げ付きを発見した場合は、表面のコーティングを落とさないように丁寧に落としてゆくのがポイントです。
①鉄のフライパンに水を張り、火にかけてしばらく放置します。
②火を止め、浮いてきた焦げを取り除いたら、軽くスポンジで擦りましょう。
たったこれだけで鉄のフライパンから焦げを落とすことができます。
もし、水を火にかけただけでは焦げが落ちない場合は、以下の方法をお試しください。
[必要なもの]
・タワシ
・クレンザー
・90番の紙やすり
[手順]
①タワシとクレンザーを使って、油のコーティングを剥がします。
※全力で磨きましょう。ただし、力を入れ過ぎると傷が出来てしまうので、力の加減には十分に注意してください。
②1度表面を洗い流し、紙やすりで焦げを削ります。
※鉄のフライパンに焦げクセが付いてしまう原因は、前回の焦げがキレイに落ちていないことが挙げられます。紙やすりを使って削り落としましょう。
③削った焦げを洗い流し、油ならしをします。
鉄のフライパンを焦げから守るには、
・こまめに使って育てる
この2つがポイントです。
アルミ
焦げに対する耐性は低いものの、取り回しの軽さや熱しやすさで料理初心者~中級者に人気のフライパンです。
・中性洗剤
・水
・タワシ
[手順]
①タワシを使って焦げを落としてゆきます。
※硬いタワシを使うと傷が出来てしまうので、柔らかいタワシを使ってください。
②焦げ付いた部分が隠れる量の水を張り、中性洗剤を大さじ2杯ほど加えます。
③10分ほど火にかけたら、洗剤液を捨てて、再度タワシで焦げを擦ってください。
④フライパンが熱くなっていますので、十分に冷ましてからたわしで擦ってください。
アルミは酸化皮膜でフライパンを覆っているため、硬いタワシを使ってしまうと、皮膜が剥げてしまいます。また、アルカリ性の洗剤を使うと皮膜が中和されてしまい、反対に酸性の洗剤を使うと不要な反応が起こる危険性がありますので、絶対に使用しないでください。
銅
錆びにくく、焦げ付きにくい銅のフライパンは、温度調節がしやすいのが特徴です。もし、焦げ付いてしまったら、お湯を沸かしてふやかしてください。
テフロンなどの加工が施されたもの
テフロン加工やマーブルコートといった加工が施されたフライパンの場合、重曹とスポンジを使って焦げを落とすのがオススメです。
・重曹
・柔らかいスポンジ
[手順]
①フライパンに水を張り、重曹を大さじ1杯加えて溶かします。
②①を火にかけて沸騰させたら、一晩放置します。
ステンレス
錆びにくいステンレスのフライパンですが、焦げ付きやすいところがデメリットとなっています。
ステンレスのフライパンが焦げ付いてしまった場合は、テフロンなどの加工が施されたフライパンと同じく、重曹と水を使って焦げを落としてゆきましょう。
チタン
とても丈夫なチタンのフライパンが焦げ付いてしまった場合、重曹とタワシを使って焦げを落としてゆきます。
・重曹
・タワシ
[手順]
①焦げ付き汚れが隠れる量の水を張り、重曹を大さじ1杯加えて溶かします。
②①を沸騰させて、しばらく放置します。
③重曹水を流し、タワシで焦げを擦ってください。
焦げが付きにくい素材のフライパン
フライパンへの焦げ付きを防ぐためには、それぞれの素材や加工方法に合わせた使い方をすることが大切です。
例えば、テフロン加工が施されたフライパンの場合、調理中に食材がくっつきにくく、焦げ付きに強いが、強火での調理や衝撃に弱い一面があります。鉄のフライパンは、熱伝導性と蓄熱性が高く、丈夫で頑丈な点が魅力的ですが、お手入れが少し面倒なので、料理初心者にはオススメできません。
焦げ付きにくいフライパンをお探しの方は、頻繁に作る料理や熱源などに合わせて選ぶのが良いでしょう。
焦げ付くフライパンを復活させるためには、フライパンの素材に合わせて焦げを落としてゆくことがポイントです。
また、フライパンが焦げ付いてしまう原因は、火力や油の量が間違っていたり、素材に合わないお手入れをしているなどが考えられますので、料理をする際は、調理工程にも十分に注意を払うように心掛けましょう。