お風呂のふたは、湯船の温度低下を防いでガス代節約に貢献してくれる“主婦の強い味方”として大活躍中のバスアイテムですが、その一方で「掃除が大変」「すぐに汚れてカビが生えてしまう」といったデメリットもあり、使用するのを止めようかとお考えの主婦もたくさんいます。
お風呂のふたには、折り畳み型や組み合わせ型など様々な種類がありますが、最も汚れが溜まりやすくカビが生えやすいと言われているのがシャッター型です。
シャッター型は他のお風呂のふたと比べて、コンパクトで軽いので非常に扱いやすいので、いま最も普及している人気の型となっています。しかし、構造上、どうしても窪みが多くなってしまうため、汚れが溜まりやすく、カビが発生しやすいというデメリットがあります。
そんな掃除が面倒ですぐにカビが生えてしまうお風呂のふたを短時間でピカピカにしてしまう画期的なお掃除テクニックをご紹介します。
短時間でお風呂のふたをピカピカにする掃除方法
・残り湯
・重曹
[掃除方法]
①入浴後、浴槽に残ったお湯のなかに重曹200gほどを加えてしっかり溶かします。
②お風呂のふたを入れ、一晩浸け置きます。
③翌日シャワーで軽く流したらお掃除完了です。
[ポイント]
・重曹の代わりに「オキシクリーン」を使っても構いません。
・汚れが酷い場合は漂白剤を使って浸け置きし、翌日しっかりと流水で洗い流しましょう。
・スペースが余っているならば、重曹を通常より多めに入れてお風呂のふたと共にイスや桶、子どものオモチャなども一緒に浸け置きするとお風呂掃除がたいへん楽になります。
お風呂のふたに生えたカビの対処法
重曹の漬け置き洗いによってお風呂のふたに付着していた大半の汚れやカビが落とすことができるのですが、この掃除方法では奥深くにまで根を張ってしまった黒カビを落とすことはできません。
頑固な黒カビは市販のカビ取り剤を使って落とすのが効果的なのですが、子どもや高齢者の居るご家庭では刺激の強いカビ取り剤を使用するのは極力避けたいですよね。
そんなときは、重曹に少量の水を加えてペースト状にした「重曹ペースト」を、お風呂のふたの奥深くにまで根を張ってしまった黒カビの上にたっぷり塗り、半日以上放置したらしっかり洗い落してみてください。
このとき重曹が黒カビにピッタリと密着する程度の粘性であることがポイントです。
もし、時間の都合上、半日放置することができない場合は、お酢を使ってカビを落とすのがオススメです。
掃除方法は、まず「お酢1:水4」の割合で溶液を作り、スプレーボトルへ入れて気になるカビ汚れに吹き掛けます。あとはキレイなブラシでカビ汚れをこすり、流水で洗い流したら完了です。
カビは重曹よりもお酢を使った方が効率良く落とすことができると言われていますが、お酢の臭いが苦手な方も多いと思いますので、お酢を使ってカビを落とす際は必ず換気をしっかりと行い、マスクと手袋を着用してから掃除に取り掛かることをオススメします。
ただし、黒カビが1度でも奥深くにまで根を張ってしまった場合、残念ながら完全に取り除くことはできませんので、何をやっても黒カビが落ちない場合は新しいお風呂のふたに買い替えるのが良いでしょう。
短時間でお風呂のふたをピカピカにする掃除方法とカビが生えた場合の対処法についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたか。
お風呂のふたにカビが生えないようにするためには、
・換気をして浴室内の湿度を下げる
・入浴後は45℃から50℃の温水をかける
・タオルなどで水分を拭き取る
・優れた殺菌能力を持つアルコール水の力を借りる
・こまめな掃除を心掛ける
などが大切です。
特にカビは「温度・湿度・汚れ」の三拍子揃ったときに増殖を始めるため、普段からこまめにお風呂のふたを掃除するようにし、カビが奥深くにまで根を張らないよう常日頃から対策をとってゆきましょう。