衣替えの季節になりました。さて、来季節まで使わないスーツはどうやって保管しましょう?まず、仕舞う前のファーストステップ「スーツは保管する前にクリーニング」です。
汚れたままの衣服は長期に渡り保管されると、虫に食われてしまったり、カビが生えてしまうんです。カビや洋服などを食う虫の生態は服以外の様々な素材について言える事ですが、人間の皮脂汚れ(髪の毛など)、ホコリ、虫の死骸、ゴミなどを餌に増殖します。
カビや虫によって服を台無しにされない為にもクリーニングに出してから保管をするようにしましょうね。
さて、クリーニングに出したスーツ、その後の保管は?クリーニングっていつ出せばいいのでしょうか?衣替えに覚えておきたい衣替えの情報、ご紹介しますね。
衣替え時期は?
そもそも衣替えの時期を定めているのが面白いと思いませんか?季節にあった服を着用すれば良いだけの事ですよね。それがどうして時期が決まっているのでしょう。
衣替えの歴史を紐解くと、なんと平安時代に遡ります。中国から伝わったその風習は貴族の行事の一つとして行われていました。文字通り、「衣を替える」行事で、源氏物語にも季節の変わり目を表す場面で登場する行事の一つです。
江戸時代になると、貴族の風習が武家社会にもおりてき、当時の幕府の命により衣替えは1年に4回と定められました。その後、明治時代になると服装が洋服になりますね。暦も新暦に変わり、衣替えの時期は改めて年2回に定まります。新暦で6月1日~9月30日は夏服、10月1日~翌5月31日が冬服となりました。役人たちはこの時期に衣替えをするようになります。
この衣替えの時期はこの時から現代まで変わる事無く、多くの官庁、学校でこの時期に衣替えをしているんです。まあ、なんとも尊い「衣替え」ですね。衣替えの時期が決まっていない会社にお勤めの方はこれらの慣例に倣って衣替えをするといいですね。
スーツの保管方法
スーツをしまう洋服ダンスは持っていますか?毎日着るものだからと特にしまう場所もなく、ドレッサーにハンガーでひょいっとかけている方も多いのではないでしょうか。
衣服は呼吸していますので、クリーニングに出して汚れを取った後はクリーニング屋さんでかけてくれるビニール袋を外して、害虫除け効果と呼吸作用のある洋服カバーをかけて、檜や桐の押し入れ、クローゼットなどに保管しておくのがベストですが保管場所がなければ、洋服カバーをかけて、しわにならないようにつるして保管して下さいね。
また、クリーニング店の「長期お預かりサービス」を利用するのもいいですね。
スーツは社会人の鎧。一緒に戦った仲間です。次回の戦場でも共に戦ってもらいましょう。その為にはしっかりと休養し、リフレッシュしてもらわなければなりません。
まずはクリーンな状態にしてあげて下さい。そしてゆっくり休ませてあげて下さいね。