『両手鍋に水を入れ、フタをして沸かしていたら、焦がしてしまった』
『料理が不得意なので、付きっきりでお鍋を見ていないと焦がしてしまう』
など、お鍋の焦げ付きにお困りの主婦や1人暮らしで自炊をされている社会人、学生さんも多いのではないでしょうか。
お鍋の焦げは、とっても頑固な汚れのため、表面をゴシゴシとスポンジでこすっても、なかなか落とすことができません。お鍋の焦げとは、食品の脂や糖、たんぱく質が炭化したものであり、平たく言うと「燃えるものが無くなるまで燃えてしまった後に残るもの」ですので、キレイに落とすには、かなりの時間と労力を必要とします。
ですが、他にもやることがあるのに、焦げ付いてしまったお鍋の汚れを落とすだけに時間を割くことはできないという方も、たくさんいると思います。
そこで、今回は時間と労力をかけず、誰でも簡単にお鍋の焦げを落とす方法をご紹介します。
【素材別】焦げの落とし方
お鍋の焦げを落とす際、つい硬いスポンジやタワシを使って表面をゴシゴシこすってしまう方も多いと思いますが、この落とし方ではお鍋の表面にキズが付くだけで、肝心の焦げ汚れを落とすことはできません。
また、インターネットの検索で「鍋 焦げ 落とし方」と入力すると、
・酸素系漂白剤を使うのがオススメ
・空焚きするとキレイになる
など、さまざまな焦げの落とし方が紹介されています。
たしかに、重曹や酸素系漂白剤、空焚きなどの方法でも、お鍋の焦げを落とすことはできますが、お鍋の素材によって使用できる洗剤や落とし方が異なるため、なかには『お鍋が使い物にならなくなってしまった』という方もたくさんいます。
そこで、お鍋の素材に合わせた焦げの落とし方をまとめてみましたので、ご紹介します。
上記の落とし方の他にも、
テフロン
・水を入れて沸騰させ、火を止めて一晩置く。翌日柔らかいスポンジで優しくこする。
鉄
・焦げの上に塩を振り、空焚きをする。冷めてから金属製のヘラでキズが付かないようにこする。
・軽めの焦げならば、重曹を振りかけてタワシでゴシゴシこする。
銅
・水を入れて沸騰させ、十分に焦げをふやかしてからスポンジで優しく落としてゆく。黒ずみが気になる場合はレモンの皮で表面をこする。
など、お鍋の素材ごとにさまざまな焦げの落とし方がありますので、硬いスポンジでゴシゴシ洗い落とすのではなく、それぞれの素材に合わせて焦げを落としてゆきましょう。
焦げないための対策とは?
お鍋を焦げ付かせないための対策として、
・フタをせずに付きっきりで、ゆっくりと混ぜる
・強火にかけない
などが挙げられます。
ですが、カレーやシチューなどの煮込み料理は、煮込んでいる時間が長いので、そのあいだに調理器具を洗ったり、洗濯物を取り込んだりと他の家事を済ませたいと思っている方も多いのではありませんか。
カレーやシチューなどの煮込み料理は、ルーを入れてから長時間煮込むのが一般的ですが、具材の状態で煮込む時間を長くし、ルーを入れてからの煮込み時間を短くすることで、お鍋の焦げ付きを防ぐことができます。
さらに、ルーが溶けた後に火を止めた方が、味の馴染みもよくなりますので、一石二鳥です。
また、お鍋の底に焦げ汚れができてしまい困っている方は、お鍋の素材に合わない火加減で調理をしている可能性があります。特に安価なステンレス製のお鍋は、ダイレクトに火が料理に伝わるため、他のお鍋よりも焦げができやすくなります。お鍋を購入した際、火加減の目安が取扱い欄に記載されていると思いますので、そちらをよく読んでから使用するのがオススメです。
いかがでしたか。ベテランの主婦でさえ、お鍋が焦げ付いてしまった瞬間は頭が真っ白になると言います。
ですが、お鍋が焦げ付いても、素材に合った落とし方を知っていれば、誰でも簡単に焦げ汚れを落とすことができますので、お鍋を買い替える必要もなくなります。
また、お鍋が焦げ付いたままの状態で使い続けてしまうと、火災の原因となりますので、焦げを見つけたら、それぞれの素材に合った落とし方でキレイに汚れを落としてゆきましょう。