皆さんはキッチンで使用する洗い物用のスポンジはどのくらいの周期で買い替えていますか。
「ボロボロになるまで使っている」「泡立ちが悪くなったら」「油汚れが付いてヌルヌルし始めたら」など、人によってスポンジを買い替える時期は大きく異なります。
しかし、洗い物用スポンジは雑菌が増殖するのに絶好の環境であるため、小さいお子様が居るご家庭やおじいちゃん、おばあちゃんと同居されている方にとっては、スポンジの使用期限を迎える前に買い替えたいところではありますが、洗い物用スポンジの使用上の注意を見てみると、スポンジの交換タイミングについて明確な記述がなく、「いつスポンジを交換したら良いのか」と困っている主婦もたくさんいます。
そこで、今回は洗い物用スポンジを変える目安とオススメの使い方についてご紹介します。
洗い物用スポンジの交換時期
明確な交換時期が示されていない洗い物用スポンジですが、基本的には、
・油汚れなどが付着して落ちなくなった
・ぺしゃんこに潰れて泡立ちが悪くなった
など、スポンジの見た目や性能に変化が現れたタイミングが寿命だと考えられています。
そのため、洗い物用スポンジの使用頻度や素材などによっては1ヶ月以上交換しなくても問題無いと言えますが、見た目や性能に変化が無くても、スポンジ内部にはウジャウジャと雑菌たちが住みついている可能性がありますので、できれば定期的にスポンジを交換するのがオススメです。
では、どのくらいの頻度で洗い物用スポンジを交換したら良いのでしょうか。
いま主婦のあいだで不動の人気を誇る3Mカンパニーの主力ブランド「スコッチ・ブライト」の不織布を使用した抗菌ウレタンスポンジたわしは、3週間毎に交換するのがベストとされています。
その理由は、不織布タイプのスポンジは使用状況によって変化しますが、平均3週間を過ぎたあたりから汚れを落とす性能が格段と落ちてくるからだとされています。
もし、3週間もスポンジが持たないという方は、
・使用後はしっかりと洗剤を流し落とす
・水分を含んだまま放置せず、水気を十分に切ってから風通しの良い場所で保管する
といった工夫することで、洗い物用スポンジを長持ちさせることができます。
洗い物用スポンジのオススメの使い方とは?
普段何気なく使用している洗い物用スポンジですが、家事の達人と呼ばれる方々は洗う食器や調理道具に合わせて使用するスポンジを変えていると言います。
そこで、洗い物用スポンジ別おすすめの使い方をご紹介します。
ウレタンフォーム
気泡が詰まっているため柔軟性があり、指で押すと元に戻る復元性を持つウレタンフォームは、目の粗いタイプと目の細かいタイプの2種類あります。
汚れを落とす際に欠かせない泡は空気を豊富に含むことで作られているので、目の粗いタイプのスポンジの方が目の細かいタイプのものよりも泡立ちが良いとされています。
しかし、目の細かいタイプは、泡立ちは悪いが泡持ちは良いので、使い分けができるように目の粗いタイプと目の細かいタイプが2つ合わさったスポンジを使用するのがオススメです。
セルロース
乾いているときは硬いが、水に濡れると連続した気泡が水分を取り込むことで表面が柔らかく滑らかになるセルロースは、傷を付けたくない大切な食器類を洗うのに適しています。
優れた吸水性を持つセルロースは食器洗いだけではなく、台拭きやキッチン周辺のお掃除にも利用できるため、活躍の場が広いのも魅力となっています。
また、ウレタンフォームには劣りますが、泡立ちが良く、パルプ由来の繊維素と天然繊維によって作られているため、燃やしても有害ガスが出ない人と環境に優しいスポンジです。
不織布
洗い物用スポンジで最も人気の高い不織布タイプのスポンジは、ウレタンフォームやセルロースと張り合わさっているタイプが多く、
・頑固な汚れを落とす際は研磨剤が含まれている「ハード不織布」
・汚れをしっかりと洗い落とすことができる研磨剤が含まれていない「ソフト不織布」
など、様々な種類があります。
一見とても使い勝手の良さそうな不織布タイプのスポンジですが、実は落としたい汚れの種類、洗う食器や調理道具の素材に合わせてハード不織布タイプを使ったり、ソフト不織布を使ったりと使い分ける必要が出てきますので、使いこなすためには、それぞれのタイプがどんな汚れを落とすことに適しているのか、どんな素材の食器や調理道具に適しているのかを調べてから購入するのがオススメです。
マイクロファイバー
眼鏡拭きやタオル、衣類など幅広い用途に使用されているマイクロファイバーは、優れた吸湿性と柔らかくなめらかな肌触りが魅力的な繊維です。線維断面に凹凸があるため、ほんの少しの洗剤や水で汚れを落とすことができます。
最近ではマイクロファイバーで作られたネットにウレタンフォームを入れた洗い物スポンジやスポンジ自体を使わずにマイクロファイバーのみで作られたクロスタイプのスポンジも販売されています。
洗剤を使用せずに水だけで汚れを落とすことができるマイクロファイバーですが、マイクロファイバー自体に汚れが付着してしまうとなかなか落とせないことと繊維が細いので耐久性が低いというデメリットもあります。
いかがでしたか。
今回ご紹介させて頂いた洗い物用スポンジの他にもポリエステルやアクリル、ナイロン、アルミ蒸着ポリエステルなどに包まれたウレタンフォームなど、様々な種類の洗い物用スポンジが販売されています。
それぞれのスポンジの特徴や性能を理解し、食器や調理道具の素材、落としたい汚れなどに合わせて洗い物用スポンジを選ぶようにし、雑菌の温床とならないよう1ヶ月に1度のペースで新しいスポンジへと取り替えてゆきましょう。