浴室が汚れる原因は、シャンプーやリンスなどの石鹸カス、水に含まれるカルシウムなどのミネラル類、ホコリなどいろいろありますが、そのなかで最も落としにくいと言われている汚れが「黒カビ」です。
黒カビが発生する原因は、
・温度
・湿度
・酸素
これら4つの条件が揃ったときであり、なんと浴室はお家の中でこれら4つの条件を簡単に満たすことができる場所であるため、浴室の天井やタイル目地など至るところに黒カビが大量発生してしまいます。
特にタイルの目地は1度黒カビが発生してしまうと取り除くのが非常に難しくなるため、黒カビを発見したらこれ以上被害を拡大しないために早急に取り除く必要があります。
そこで、今回はこれ以上浴室のタイルに黒カビを発生させないための正しい掃除方法とカビ防止対策についてご説明します。
浴槽のタイル目地に発生した黒カビの掃除方法
①お酢と水で作ったスプレーを吹きかける
お酢と水を「1:4」の割合で混ぜ合わせた溶液をスプレーボトルに入れ、タイルの目地に発生した黒カビに向かって吹きかけます。使い古しの歯ブラシなどを使って黒カビ部分をこするとキレイに落とすことができます。
②重曹を振りかける
お酢と水のスプレーでは落とせない頑固な黒カビが発生している場合、スプレーした部分に上から重曹をたっぷり振りかけ、3時間から4時間ほど放置します。その後、使い古しの歯ブラシなどを使ってこすると落とすことができます。
③粉末酸素系漂白剤を使う
重曹を使っても落とせない黒カビの場合、粉末酸素系漂白剤と洗濯用石鹸を「1:1」の割合で混ぜ合わせたペースト状のものをお酢と水で作った溶液を吹きかけた部分の上に塗り込み、しばらく放置します。ある程度時間が経過したら、使い古しの歯ブラシでこすって洗い落としてください。
④カビ取り剤を使う
市販のカビ取り剤を使って黒カビを落とす場合、浴槽洗剤を使ってタイルの目地に付着した汚れをキレイに洗い落とした後、カビ取り剤を使用する部分をしっかりと乾かしてから使うようにしましょう。タイルの目地に汚れが付着していたり、濡れていたりするとカビ取り剤の効果が半減してしまいます。
タイルの目地がしっかり乾いたら、カビ取り剤を薄くスプレーします。その際、カビ取り剤が下へと流れてしまわないように、横方向にスプレーするのがポイントです。
よくカビ取り剤をスプレーした後にこすり洗いをされる方がいますが、こすり洗いをしてしまうとタイルの目地に傷が出来てしまい、より黒カビ汚れを悪化させる原因となりますので、絶対に擦らないでください。
浴槽のタイル目地に発生した黒カビを取り除く方法には様々な種類がありますので、あなたに合った掃除方法で黒カビを撃退しましょう。
黒カビを発生させないためのオススメ防止策
1度発生してしまった黒カビは、キレイに取り除いたとしても時間が経てば再び姿を現す非常に厄介な汚れですので、彼らが発生しにくくなるように普段から予防策を投じることが重要となります。
黒カビは、
・温度
・湿度
・酸素
これら4つの条件が揃うことで発生するため、
・お風呂上りに45度以上のシャワーでタイルに付着している石鹸カスや皮脂汚れを洗い落とす
・冷水をかけて浴室の温度を下げる
・窓掃除などに使われる「スクレイパー」でタイルの水気をしっかり切る
・窓やドアを開けて浴室内を乾燥させる
など、黒カビが発生しにくい環境を維持するのがポイントです。
ただ、毎日お風呂に入る前と後に黒カビ対策を行うのはとても大変なことですので、忙しい方は月に1度防カビ効果のある燻煙剤を使ってカビ予防をするのがオススメです。
いかがでしたか。
浴室のタイル目地に発生した黒カビを取り除くためには、正しい掃除方法と普段から黒カビ防止対策をこまめに行う必要があります。
もし、忙しくてこまめな浴室掃除ができない方や換気が悪く湿気が溜まりやすい浴室で困っている方は、50度のお湯を黒カビが発生している部分に90秒間かけて退治し、1週間に1度50度のお湯を5秒間かけて黒カビの発生を防ぐのがオススメです。
これから黒カビが発生しやすい季節がやってきます。これ以上黒カビ汚れを増やさないために今週末に黒カビ掃除と予防に取り組んでみませんか。