防音効果や転倒防止、保湿性があり室温を一定に保つことができるカーペットは、日本の冬を快適に過ごすために欠かせないアイテムのひとつです。
しかし、カーペットの温かな肌触りの良さが心地良すぎて、ついカーペットの上でコーヒーや紅茶を飲んだり、ケーキやシュークリームなどのお菓子を食べたりしてしまう方も多いのではないでしょうか。
カーペットの上で飲食をすることは禁止されてはいませんが、誤ってコーヒーや紅茶をこぼしてしまったり、お菓子の食べカスがボロボロと落ちてしまうと、雑菌やカビ、ダニの温床となりやすくなるため、アレルギーや喘息を引き起こす原因となってしまう可能性があります。
特に小さい子どものいるご家庭では、安全性を考えてカーペットの上で飲食をさせる親御さんも多く、カーペットが非常に汚れやすい状態となっています。
そこで、今回はカーペットにコーヒーなどの飲み物をこぼしてしまった場合の対処法とシミになってしまったときのシミ取り方法をご紹介します。
カーペットのシミ汚れでコーヒーが1番落ちにくいって本当?
カーペットに出来てしまったシミ汚れは、水溶性と油溶性の2つに分けられます。
水溶性のシミ汚れ
水に溶ける性質を持つ汚れのことです。
ジュース・醤油・ケチャップ・牛乳・ソース・ジャム・チョコレート・アルコール類・キャンディー・墨汁などがこのカテゴリに分類されます。
油溶性のシミ汚れ
水に馴染まない性質を持つ汚れのことです。
主にバター・マヨネーズ・食用油・油性インク・ペンキ・靴墨などがこのカテゴリに分類されます。
こぼすと茶色のシミ汚れになりやすいコーヒーや紅茶は、水に溶ける性質を持っていますので「水溶性」となります。
コーヒーのシミ取り方法
もしも、カーペットにコーヒーをこぼしてしまい茶色のシミ汚れができてしまった場合、以下の方法をお試しください。
・台所用中性洗剤
・タオル
・ぬるま湯
①こぼしてしまったコーヒーを乾いたタオルでしっかりと吸い取ります。
②新しいタオルを用意し、台所用中性洗剤を少量つけたらぬるま湯で少し薄めます。
③コーヒーをこぼしてしまった部分を“ポンポン”と②で優しく叩くように拭いてください。
④洗剤で拭いてしばらくしたら、ぬるま湯で濡らしたタオルで先ほど②で拭いた部分を拭き取ります。
⑤仕上げに乾いたキレイなタオルを使って濡れた部分を拭き取り、しっかりと乾燥させて完了です。
・手順①でコーヒーを吸い取る際、シミが広がらないように“ポンポン”と叩くように拭き取るのがコツです。シミ取り中にタオルでゴシゴシ擦ってしまうと、シミが広がってしまう恐れがあります。
・手順④では、洗剤がカーペットに残らないようにしっかりと濡れタオルでふき取るようにしてください。洗剤が少しでも残ってしまうと、新しいシミ汚れができてしまいます。
・なかなかカーペットが乾かないときはドライヤーを使って乾かすのがオススメです。
コーヒーなどの濃い飲み物をこぼしてしまったときは、すぐに対処することでシミ汚れを防ぐことができるのですが、ちょっと目を離したときに子どもたちがコーヒーをこぼしてしまい、時間が経ってしまっているときは、濡れタオルを用意してシミ汚れに当て、少し擦ってみてください。
もしもタオルに色移りがみられる場合は、濡れタオルで数回軽く叩いてから薄めた台所用中性洗剤を毛先の柔らかい歯ブラシにつけて、ゆっくり優しく丁寧に擦って汚れを浮かせてから、カーペットの下に乾いた雑巾を敷き、汚れても良いキレイな濡れタオルで上から“ポンポン”と叩くとハッキリと見えていたシミ汚れがかなり目立たなくなります。
いかがでしたでしょうか。
温かくて肌触りの良いカーペットは小さな子どものいるご家庭では無くてはならないアイテムとなっていますが、カーペットはとても汚れやすいファブリックインテリアですので、こまめに掃除する必要があります。
カーペットを長く愛用したいとお考えの親御さんは、1日1回は必ずカーペットにシミ汚れが無いか確認し、雑菌やカビ、ダニの温床とならないように定期的に掃除機をかけたり、洗濯して清潔に保つように心掛けましょう。