ソファや椅子に腰かけてゆったりと過ごしたいときや仕事や学校で疲れた心と体を癒すためのリラックスタイムに欠かせないファブリックアイテムといえば、クッションですよね。
特にふわふわで肌触りの良いクッションをギュッとすると、心地良くてウトウトしてしまう方も多いのではありませんか。
しかし、クッションは長く使っているとボリュームが無くなってペシャンコになってしまうだけではなく、雑菌やカビ、ダニの温床となるため、こまめに洗濯をして清潔に保たなくてはなりません。
よく「クッションは洗濯しなくてもファブリーズやリセッシュなどの除菌スプレーを吹きかけておけば、除菌と消臭ができるから問題無い」とお考えの方も多いですが、これは間違いです。
クッションはカバーを通り越してクッション本体にまで様々な汚れが染み込んでおり、さらに湿気がこもりやすい構造をしているため、雑菌やカビ、ダニが増殖しやすい環境となっています。
たっぷりと汚れているクッションに除菌スプレーを吹き掛けたところで、クッション本体の奥深くに入り込んでしまった汚れまでは届かず、さらにクッションがスプレーによって濡れることで、より雑菌やカビ、ダニの増殖を促してしまうことになります。
ですが、クッションは洗濯方法を間違えると、なかに詰められている綿が一方へと偏ってしまうため型崩れを起こしてしまいます。
そこで、今回は誰でも簡単にクッションをふわふわに仕上げることができる正しい洗濯の方法をご紹介します。
実は間違っていたクッションの洗濯方法
クッションを洗濯する最も簡単な手段として「洗濯機」が挙げられますが、クッションに使用されている素材によっては洗濯機で丸洗いしてはいけないものもあります。
もしも、洗濯機NGのクッションを洗濯機で洗ってしまうと、クッションが型崩れを起こしてしまったり、クッションの中身が飛び出して洗濯機が故障してしまうこともあります。
クッションを洗濯する際は、まずクッション本体の洗濯表示を確認してから洗濯するようにしましょう。
ただし、お家で洗濯可能な洗濯表示であっても、不用意に洗濯してしまうと型崩れや悪臭の原因となってしまいますので、クッションにどんな素材が使用されているのかをしっかり確認してから、それぞれの素材に合った洗濯、乾燥方法を用いて洗濯するようにしてください。
クッションの正しい洗濯方法
・クッションがすっぽり入るサイズの桶
・デリケート衣類用の中性洗剤
・乾いたキレイなタオル
・平干しネットまたはクッション専用のハンガー
[洗濯方法]
①クッション本体からクッションカバーを取り外します。
②桶にクッションが浸るくらいの水を入れます。
③デリケート衣類用の中性洗剤を②に少量加えます。
④洗剤が溶けたら20回から30回ほどクッションを押し洗いします。
⑤押し洗いが完了したら、汚れた水を流してキレイな水を入れてすすぎをします。
※すすぎは水が汚れなくなるまで、排水とすすぎを繰り返してください。
⑥水が汚れなくなったら、クッションを軽く絞って脱水をします。
⑦乾いたキレイなタオルを使ってクッションを乾拭きして水を吸わせます。
※大きいサイズのクッションの場合、人力ではしっかりと脱水ができないことがありますので、洗濯機の脱水モードを利用するのがオススメです。ただし、やり過ぎないように注意しましょう。
⑧脱水が完了したら、平干しネットやクッション専用のハンガーを使って風通しの良い日陰で陰干しをします。
天気や気温にもよりますが、クッションの中までしっかりと乾かすためには3日前後かかります。
クッションを生乾きの状態で使用してしまうと、悪臭や雑菌、カビの発生原因となりますので、焦らずゆっくりと待ちましょう。
どうしても洗濯機を使ってクッションを洗濯したい場合は、以下の洗濯方法をお試しください。
洗濯機でクッションを洗濯する方法
[手順]
②クッションがすっぽり入るサイズの洗濯ネットの中に入れ、洗濯機の「手洗いモード」で洗濯します。
③脱水時は、中身に偏りがないか様子を見ながら行います。
④脱水が完了したら、平干しネットやクッション専用のハンガーを使って風通しの良い日陰で陰干しをします。
クッションをよりふわふわに仕上げたいときは、柔軟剤を使用したり、しっかりと乾かした後にクッションを上下に大きく振って中に空気を含ませると、ふわっふわに仕上げることができます。
クッションは洗濯することでペシャンコな状態からふわふわな状態へと生まれ変わらせることができるのですが、洗濯し過ぎてしまうと中身がへたってしまったり、使い心地が悪くなってしまうこともあります。
クッションを常にふわふわな状態でキープしたい方は、こまめに洗濯するのではなく3ヶ月に1度のペースで洗濯するようにしましょう。