・友達と食事をしていたらジーンズに油汚れがついてしまった
・雨上がりに子どもと散歩していたらジーンズの裾に泥汚れが付いてしまい、洗ってもなかなか落ちない
といった、ジーンズのシミ汚れでお困りの方も多いのではないでしょうか。
ジーンズはとても丈夫な素材で作られているため、洗濯機で他の衣類と共に洗濯してしまう方も多いですが、意外にも型崩れや色落ちが気になる非常にデリケートな一面がありますので、洗濯する際は注意を払わなければなりません。
しかし、普段からよくジーンズを穿く男子学生の親御さんたちからすると、いくらジーンズがデリケートな衣類であっても、あちらこちらにたっぷりと付着した汚れやシミを放置したまま、子どもたちに穿かせるのは衛生面で不安があるため、つい子どもたちが「洗わなくてもいいよ」と言っても、洗いたくなってしまいますよね。
そこで、今回は汚れたジーンズの正しい洗い方とシミ汚れを発見したときに落とし方をご紹介します。
ジーンズの正しい洗い方
ジーンズとは、一般的にコットン性の厚手の織物を用いて特殊な縫製方法によって製造されたパンツのことです。
ビンテージなどの高額・高級なジーパンの場合、洗濯してしまうと風合いが落ちてしまうため、基本的には洗濯しないものですが、いつまでもジーパンを洗わずに穿き続けてしまうと、不衛生なうえに繊維が伸びて逆に劣化を早める原因となります。
では、ジーンズの正しい洗い方をご紹介しましょう。
ジーンズの洗い方
・ジーンズがスッポリ入る大きめの桶もしくはタライ
・オシャレ着専用の中性洗剤
[洗い方]
①桶に水5リットル注ぎ、オシャレ着専用の中性洗剤を10cc加えてしっかり溶かします。
②ジーンズを①に入れて10分間放置します。
③10分後、黒く変色した桶の水を流し、2度ほどキレイな水と入れ替えてジーンズを濯いでゆきます。
④洗剤の泡が出てこなくなるまで全体を流したら、洗濯機で1分ほど脱水をします。
⑤脱水完了後、ジーンズから水がしたたり落ちてこなければ完了です。
[ポイント]
・水の量に対して洗剤を0.2%加えることを目安にしてください。
・手順②を洗濯機内で行う場合、ジーンズを裏返しておきましょう。
・ジーンズの色落ちを防ぐため、絶対に擦り洗いはしないこと。
・今回はオシャレ着専用の洗剤を使用していますので、何度も繰り返し濯ぎを行う必要はありません。
・手順④を行う際、ジーンズは洗濯槽の内側に沿わせるように入れると余計なシワが付きにくくなります。
・1度の脱水で完璧に水分を抜き取ることができなかった場合はもう1度脱水しましょう。
ホワイトジーンズの場合、ブルージーンズとは異なり、真っ白な状態をキープしなければなりません。
そのため、色落ちしやすい洗濯方法で洗濯するとキレイに仕上げることができます。
色落ちさせるためには、
・オシャレ着専用の中性洗剤ではなく、蛍光剤配合の粉末タイプの洗剤で洗う
・手洗いではなく、洗濯機で洗う
など、通常では絶対に避けなければならない方法で洗濯することがポイントとなります。
シミ抜きは自分でもできる
ジーンズに醤油やコーヒー、泥などのシミ汚れができてしまった場合、お洗濯のプロであるクリーニング店へ持ってゆくのが一般的ですが、シミ汚れができる度にクリーニング店に持って行くのも面倒ですよね。
そこで、自宅で出来るジーンズのシミ汚れを落とす方法をご紹介します。
醤油によるシミ汚れ
醤油のシミ汚れは「台所用中性洗剤」で落とすことができます。
[手順]
①ジーンズの醤油のシミ汚れに台所用中性洗剤を付けます。
②次に毛先の柔らかい歯ブラシで“トントン”と馴染ませるように軽く叩いて生地に洗剤を馴染ませてゆきます。
※醤油のシミが細かく飛び散っている場合は綿棒などを使って丁寧に馴染ませてゆきましょう。
③洗剤がジーンズに染み込むまでしばらく放置します。
④洗剤が馴染んだら、揉み洗いをして落ち具合をチェックしながら①から④を繰り返してください。
コーヒーによるシミ汚れ
コーヒーは紅茶やワインと同じく、水に溶ける水溶性の汚れですので、汚れた直後であれば水だけでシミ汚れを落とすことができます。
しかし、時間が経つと頑固なシミ汚れとなり、漂白処理が必要となります。
コーヒーや紅茶、ワインなどをこぼしてしまったら早めに対処するようにしましょう。
[手順]
①ジーンズのコーヒー汚れを軽く水で濡らしてください。
②台所用中性洗剤を直接シミ汚れに塗布します。
③洗剤を付けた部分を毛先の柔らかい歯ブラシで“トントン”と軽く叩いてから水洗いしてください。
④仕上げに正しい洗濯方法でジーンズを洗濯すれば完了です。
泥によるシミ汚れ
醤油やコーヒーのシミ汚れと比べ物にならないほど頑固な汚れとして知られる「泥・砂利」は、台所用中性洗剤を使っても落とすことはできません。
泥や砂利汚れを落とすためには、柔らかい歯ブラシと洗濯用の固形石鹸が必要になります。
個人的にオススメなのが「ウタマロ」です!
[手順]
①泥や砂利を毛先の柔らかい歯ブラシでキレイに払い落とします。
②大きめの桶にぬるま湯を張り、ウタマロ(洗濯用の固形石鹸)を軽く浸して泥・砂利汚れに直接擦り込んでゆきます。
③歯ブラシを使い、石鹸を擦り込んだ部分を優しく擦ります。
④汚れが落ちたら、ぬるま湯につけてすすぎ、丸洗いしましょう。
いかがでしたでしょうか。
ジーンズは非常にデリケートな衣類ですので、脱水後はすぐに直射日光の当たらない風通しの良い室内で陰干ししましょう。
普段からジーンズを穿いている一人暮らしの男子学生やジーンズを穿くことの多い方は、ジーンズを衛生的かつ長く愛用できるよう、定期的に洗濯するようにし、シミ汚れができてしまったら正しい方法でシミ取りを行うよう心掛けましょう。