長雨が続く梅雨の時期や空気が冷たいうえに日照時間が短くなる冬の時期は、洗濯物が乾きにくくなるためパジャマを洗濯する頻度が少なくなる方も多いのではないでしょうか。
しかし、私たちは就寝中にコップ1杯分 (200ml)もの汗を掻き、代謝によって皮膚が剥がれ落ちるため、パジャマには大量の汚れが付着しており、気付かないうちにダニやカビ、細菌の温床となっている可能性があります。
ですが、アメリカのクリーニング協会では、パジャマは3回から4回着用したら洗濯するのが標準機順となっているため、頻繁にパジャマを洗濯しなくても問題無いように思われます。
そこで、今回は意外と知られていないパジャマの洗濯頻度についてご説明します。
パジャマはどのくらいでどれだけ汚れるのか知る
パジャマの洗濯頻度が低いと、
・ニキビや吹き出物などの肌トラブルを引き起こす
・ダニが大量発生する
・体臭が強くなる
・起床時に不快感がある
・寝つきが悪くなり不眠症になる
・アレルギー反応や喘息の発作の原因になる
・免疫力の低下を招く
など、健康面に様々な悪影響を及ぼすリスクを高めることになるため、インフルエンザや胃腸トラブルなどを防ぐためには常にパジャマを清潔に保つ必要があります。
なぜ、パジャマを洗濯しないだけで健康に影響が現れるのかと疑問に思った方も多いことでしょう。
私たちは季節を問わず必ず就寝中に寝汗を掻きます。「冬なのに寝汗?」と疑問に思った方も多いことでしょう。
人間は汗を掻くことで体温を下げたり、体が冷えてしまうのを防いでいるため、夏場は平均500mlから1ℓ、冬場は平均200mlほどの汗を掻いています。
そのため、パジャマを毎日洗濯せずに毎日着てしまうと、寝汗を大量に吸い込んだパジャマにカビやダニが何処からともなく集まり始めます。
そして、就寝中に活発になるお肌のターンオーバーによって剥がれ落ちた皮膚がパジャマに付着することで、寝汗によって集まってきたダニやカビ、細菌が剥がれ落ちた皮膚をエサにどんどん増殖し、アトピー性皮膚炎やハウスダストアレルギー、喘息発作などのアレルギー症状を引き起こしたり、皮膚感染症や大腸菌による膀胱炎といった重篤な病気を招く可能性があります。
パジャマの汚れ具合は季節や年齢で変わる?
パジャマの汚れ具合は季節や年齢、性別などによって若干変わりますが、だからといって洗濯頻度を減少させても良いかというとそうではありません。
パジャマの汚れ具合は違ってもダニやカビ、細菌が好む環境が変化するわけではありませんし、なにより汚れたパジャマを着続けることが健康に良い影響をもたらすはずがないからです。
特に成長段階の赤ちゃんや子どもの場合、汗を掻きやすいうえに代謝も活発なため、大人と比べるとパジャマが汚れやすいので、子どもの居る家庭では毎日パジャマを洗濯するのが理想と言えるでしょう。
もし、どうしてもパジャマの洗濯回数を減らしたいという方は、大量の汗を掻きやすい夏場は1週間に3回以上、汗を掻きにくい冬場は1週間に2回以上のペースで洗濯することをおすすめします。
今回は意外と知られていないパジャマの洗濯頻度についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
パジャマの洗濯頻度が低いだけで健康や美容に様々な影響を及ぼすことは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
1日の1/3時間着続けることになるパジャマを清潔に保つことは、質の良い睡眠をとるためにも欠かすことはできません。
今までパジャマを洗うのが面倒だと思っていた方もこれを機にパジャマの洗濯頻度を増やして健やかな生活を送る努力を始めてみませんか。