赤ちゃんが産まれたお祝いとして、ベビー用布団をプレゼントされる方もたくさんいます。
ところが、新米パパさんやママさんたちは、『生まれて間もない赤ちゃんを1人寂しく寝かせるのは可哀そう』『可愛い寝顔の赤ちゃんに添い寝したい』などの気持ちから、せっかくプレゼントされたベビー用布団を使わずに、大人と同じ布団で赤ちゃんと一緒に眠ってしまう方もたくさんいます。
また、出産経験の多いベテランママさんたちのあいだでは、『ベビー布団を使う期間が限られているから必要ない』『ベビー布団を敷く場所を確保するのが難しい』などの理由から、ベビー布団を使わない方もいます。
しかし、赤ちゃんを大人と同じ布団で眠らせてしまうと、赤ちゃんの健やかな成長を妨げたり、思わぬ事故を招いてしまう恐れがあります。
そこで、今回は新米パパさんやママさんに知っておいてほしいベビー用布団の必要性とベビー用布団をうまく活用するためのポイントについてご説明します。
ベビー用布団の必要性
骨が柔らかい
生まれたばかりの赤ちゃんの骨は、とても柔らかく、私たち大人のように首や背骨がしっかりと固まっていません。そのため、大人が普段使っている柔らかな布団で一緒に眠ってしまうと、赤ちゃんのカラダが布団のなかへと沈み込んでしまい、背骨のゆがみや関節が曲がるといった健やかな成長を妨げる原因となります。
ベビー用布団は、柔らかすぎず硬すぎない程よい作りとなっていますので、赤ちゃんを大人の布団に眠らせるよりも、快適に眠ることができます。
窒息の危険性
頭は大きくてズッシリと重たいのに、首は細くて不安定な赤ちゃん。
一緒に寝ようと、大人と同じ高さや柔らかさの枕を使ったり、柔らかな敷布団でうつ伏せや横向きにさせて眠らせてしまうと、顔が沈み込んだり、首が圧迫されて窒息してしまう恐れがあります。
しかし、ベビー用布団は、眠っている赤ちゃんの安全を守ることができますので、大人の布団で眠るよりも安心です。特に新生児は、大人が使っている高さのある枕と柔らかい敷布団を使って眠らせると、窒息のリスクが高まるため、絶対に使用しないようにしましょう。
デリケートなお肌
赤ちゃんのお肌は、皮膚が薄くてとってもデリケート。
大人にとってはさほど気にならない小さな刺激であっても、赤ちゃんにとっては大きな刺激となるため、お肌を傷めてしまう可能性があります。ベビー用布団は、赤ちゃんのお肌が直接触れる布団カバーやシーツには、肌触りの良い優しい素材が使われていますので、赤ちゃんのデリケートなお肌を刺激から守ることができます。
新陳代謝が活発
赤ちゃんの体温は平均37℃と非常に高く、大人の2倍以上の汗を掻くと言われています。
『生まれたばかりの赤ちゃんは、とっても寒がりで体温が高いようには見えない』と思った新米パパさんやママさんも居ると思います。確かに生まれたばかりの赤ちゃんは、とっても寒がりですが、2ヶ月を過ぎると、やたらと汗を掻くようになります。
ただ、赤ちゃんは体温調節が苦手なので、大人が快適だと思っている環境が赤ちゃんにとっては暑すぎたり、寒すぎたり、体が冷えてしまったりすることもあります。
ベビー用布団は、大人の布団とは違い、赤ちゃんが快適に過ごせるように吸湿性と放湿性を兼ね揃えているため、赤ちゃんの眠りを妨げたり、健康を害する恐れがほとんどありません。
排尿頻度
赤ちゃんの排尿頻度は、一般的に体重1kgあたり1日25ml~50mlほどと言われており、体重3kgの赤ちゃんの場合、1日に75ml~150ml、5kgなら125ml~250mlほどの排尿をします。
生まれたての赤ちゃんの場合、脳や神経機能が未発達なため、膀胱におしっこが溜まっている感覚が正しく脳まで伝わりません。そのため、赤ちゃんの意志とは関係なく、勝手に膀胱が収縮しておしっこが出てしまい、1日に20回前後おしっこが出てしまいます。膀胱や脳が発達し、自分からおしっこをしたいと思えるようになるのは、2歳代後半から3歳代にかけてと言われていますので、それまでのあいだは防水シーツなどを活用して布団におしっこが染み込まないように対策を取る必要があります。
最近のベビー用布団は、防水シーツがセットになっているものや自宅で丸洗いできるものなどがありますので、おむつからおしっこが漏れてしまっても、洗濯して清潔に使い続けることができます。
ベビー用布団と防水シーツ
最近ではベビー用布団と防水シーツがセットになっているものも多く、おむつからおしっこが漏れてしまったり、眠っているあいだにくちからこぼれたヨダレなどが布団の奥深くに染み込むのを防ぐことができます。
また、防水シーツには、赤ちゃんが風邪やインフルエンザなどにかかったときに布団で嘔吐しても、布団に入り込むのを防ぐ役割もありますので、敷布団の汚れを最小限に留めることができます。
ベビー用布団の防水シーツは、表面が柔らかいコットン素材で作られていることが多いので、1番上に敷いても赤ちゃんのデリケートなお肌を傷付けることはありませんが、防水シーツは通気性が悪く、水分を通しにくいので、一番下に除湿シートを敷き、その上に敷布団、防水シーツ、キルティングパッド・ラップシーツを順番に敷いてゆくのがオススメです。
ベビー用布団に防水シーツは必要なのかについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
ベビー用布団に防水シーツが必要な理由は、おむつからおしっこが漏れてしまったり、おねしょで布団が汚れてしまうのを防ぐためと思われがちですが、実際は赤ちゃんが大量に掻く汗を布団に染み込ませないように防ぐためです。
まだベビー用布団を用意していない新米パパさんやママさんは、是非この機会に赤ちゃんの健やかな成長のために、ベビー用布団と防水シーツを用意されてはいかがでしょうか。