お昼を節約するために毎朝お弁当を作って職場に持って行く一人暮らしの社会人や給食が出ない保育園や幼稚園、学校に通っている子どもたちのお昼ごはんに毎朝お弁当を作っているお父さんやお母さんにとって、お弁当箱のフタに付いているパッキン部分に発生する黒カビ対策は、お弁当の傷みや食中毒などと同じくらい心配ですよね。
そのため、使い終わったお弁当箱は毎日欠かさず隅々までキレイに洗っている方もたくさんいます。
しかし、いくら毎日お弁当箱をキレイに洗っていたとしても、お弁当箱の洗い方を少し間違えるだけで、お弁当箱のフタに付いているパッキン部分に黒カビが発生してしまいます。特に幼いお子様を持つ親御さんは、黒カビが発生したお弁当箱をこのまま使い続けたら健康に悪いのではと心配になってきますよね。
そこで、今回はお弁当箱のフタに付いているパッキン部分に黒カビが発生してしまったときの洗い方とパッキン部分にお弁当の臭いが移ってしまったときの洗い方をご紹介します。
カビの取れる洗い方
お弁当箱のフタに付いているパッキン部分に発生した黒カビの落とし方は、黒カビの侵食具合によって洗い方や対処法が異なります。
まずは、カビの侵食具合を知るために軽度な場合の洗い方から始めるのがオススメです。
黒カビの侵食具合[軽度]の洗い方
②パッキン部分など分解できるものは分解し、お弁当箱を隅々までキレイに洗います。
③①の漂白液に②を漬け込み、30分ほど放置します。
④30分後、流水でお弁当箱をしっかりと洗い流しましょう。
⑤水気を切り、細部まで乾いたのを確認したらお弁当箱を組み立ててください。
お弁当箱を漂白液に漬け込むことに抵抗がある方は、食用の重曹や塩を使って黒カビを洗い落とすのがオススメです。
粉末タイプの重曹や塩を使った洗い方
※塩を使う場合、数滴の水で混ぜた塩を付けて軽く擦りましょう。
②パッキン部分が熱に強い素材であるならば、耐熱容器に50℃前後のお湯を張り、少量の塩を加えて溶かした溶液に①を漬け置きます。
③しばらく後、流水で浸け置いたパッキン部分を洗い流します。
④水気をしっかり拭き取って乾燥させてください。
黒カビの侵食具合[重度]の洗い方
台所用漂白剤や重曹などを使っても黒カビを落とすことができない場合、既に黒カビがパッキンの奥深くに菌糸を張り巡らせている可能性があります。
こうなってしまっては黒カビを取り去ることができませんので、
・メーカーに問い合わせてパッキン部分を取り寄せる
この2つの方法で対処する以外方法がありません。
深刻な状態になる前に使い終わったお弁当箱を洗う際は、必ずフタからパッキンを取り外して洗うようにしましょう。
パッキン部分の臭いを取るには?
使い終わったお弁当箱を洗おうとフタを開けると、パッキン部分から独特な臭いがすることがありますよね。
こうしたお弁当独特の臭いは、いくらお弁当箱の表面をゴシゴシ洗っても取り除くことができないため、消臭効果のある重曹やクエン酸などのナチュラル洗剤、お米の研ぎ汁などお家にあるものでお弁当の臭いを消し去る必要があります。
重曹やクエン酸を使って臭いを消す方法
重曹やクエン酸には、臭いの原因となっている物質を中和して消し去る脱臭効果があります。特に重曹は、酸性物質の臭い消し効果を得意としていますので、お弁当箱の臭い消しにオススメです。
40℃前後のお湯に粉末タイプの重曹を溶かし、そこへ分解したお弁当箱をしばらく浸け置くだけで、大体の臭いを消すことができます。
お家にあるものを使って臭いを消す方法
お米の研ぎ汁をタライや桶などに入れ、分解したお弁当箱を数時間浸け置きます。その後、流水でしっかりとすすいで乾燥させてください。
お米の研ぎ汁には消臭効果が期待できますので、大体のお弁当箱の臭いを取ることができます。
他にも、
・お茶の出がらし
・みかんやオレンジなどの柑橘系の皮
などを洗ったお弁当箱に入れて、しばらく放置すると、お弁当箱の臭いを消す効果を期待することができますのでお試しください。
消毒用エタノール
黒カビや雑菌などの殺菌効果を持つ消毒用エタノールもお弁当箱の臭い消しに一役買ってくれます。消毒用エタノールでの消臭方法は、分解して隅々まで洗ったお弁当箱をしっかり乾かしたら、消毒用エタノールをスプレーし、再び乾燥させるだけです。
いかがでしたか。これまでお弁当箱のフタに付いているパッキン部分に目をやる機会が無かった方も大勢いたと思いますが、パッキン部分にはお弁当箱に詰めたおかずが挟まっていたり、温めた際にごはんやおかずから出る蒸気が付着したりと、意外に汚れています。
お弁当箱を洗う際は、パッキン部分も取り外して、隅々までキレイに汚れを洗い落として黒カビが発生しにくい環境を整えてあげましょう。