日本では季節の変化に合わせて衣替えを行うのが昔からの習慣となっていますが、温暖化などの影響によって気候環境が変化しつつある現代では、朝夕は涼しいのに昼間は気温30℃を越える夏日だったり、暑くなってきたと思ったらいきなり寒くなったりするため、衣替えをしたくてもなかなか出来ないのが現状となっています。
そのため、「衣替えをしたい方法はないの?」「衣替えが面倒だから全部捨てて新しい服を買いたい!」といった声が上がっています。
そこで、今回は憂鬱な衣替えを上手にこなすためのコツと衣類を簡単に収納するための方法をご紹介します。
衣替えを上手にこなすためのコツとは?
衣替えを上手にこなすためには、
・収納する前に不要な衣類を捨てる
・衣類を季節ごとに分ける
・衣装ケースにラベルを張っておく
これら4つのポイントを押さえながら衣替えを行って行くといつもよりスムーズに衣替えを行うことができます。
衣替えの時期は基本的に夏の衣替えは6月頃、冬の衣替えは10月頃に行うものとされていますが、お住いの地域の気候や季節感などによって6月でも肌寒く感じる地域や10月でも暑い日が続くところもありますので、気温20℃から22℃の日が続くようならば夏服へ、気温が15℃前後の日々が続いており、気温が10℃以下になる日が出てきたら冬服へと衣替えするのが良いとされています。
ですが、現代では温暖化などの影響によって寒くなったと思ったら急に暑くなるなどの気候の変化も著しいため、理想的な衣替えの気温が続いているからと言って一気に衣替えせず、夏の場合は半袖を中心に着用するようにし、肌寒さを感じるようならばカーディガンなどを羽織ることで季節に対応してゆくようにしましょう。
衣替えを上手にこなすためには、まず現在持っている衣類の量を減らすことがポイントです。
特にトレンドに敏感でオシャレな男性や女性の場合、シーズン毎に新しい衣類を何着か購入していることと思いますが、忘れてはいけないのが衣類は増えるけれど、収納スペースは増えていないということです。
収納スペースを増やすためには、まずクローゼットやタンスから衣類を全て取り出し、手に持っている衣類は来年も着るかどうかをしっかりと考えて、着ないと判断した不要な衣類はゴミ袋へ入れて処分しましょう。
ただ、中には「この服、もしかしたら来年も着るかもしれないなぁ」と捨てることに躊躇してしまう方もいると思います。
もし、どの衣類を捨てるのか悩んでいる方は、以下のチェック項目を参考に捨てる衣類と保管する衣類を分けるのがオススメです。
【チェック項目】
□今季1度も着ていない
□毎年捨てずに保管しているけど、過去3年間1度もその衣類を着ていない
□サイズが合わない
□毛玉やほつれ、型崩れなどの劣化がみられる
□現在の流行とはかけ離れている
□リメイクすることができない
衣類を捨てる瞬間はとても勇気がいるものですが、いざ捨ててしまうとスッキリするものです。
あまり着ておらず、状態の良い衣類はフリーマーケットやリサイクルショップへ持って行くと、ちょっとしたお小遣い稼ぎになりますので、衣替えをする際は「宝探し」だと思って、楽しく取り組んでみてはいかがでしょうか。
衣類を必要なものと不要なものに分けたら、今度は季節ごとに衣類を分けてゆくのが上手に衣替えを行うコツとなるのですが、大半の衣類が季節の境界線が曖昧となっています。
特に春夏物や秋冬物など季節の変わり目に着用する衣類は分けるのが非常に難しいため、はっきりと季節ごとに衣類を分けるのではなく、衣類の色味や生地の厚みなどを参考にざっくりと分けてゆくのがポイントです。
衣替えを行う場合、どこにどの衣類を収納したのかを外側から確認できるよう、透明な衣装ケースを用いる方も多いと思いますが、いざ収納してみると、どのケースにどの衣類が収納されているのかが分からなくなってしまい、次回の衣替えの際に「あれ、あの服どこに閉まったのだろう?」と困ってしまうことも多々あります。
そこで、次回以降の衣替えを楽にするために衣装ケースに『ラベル』を張っておくのが衣替えを上手に終わらせるコツとなります。
特に家族の多いご家庭やオシャレが大好きな方は、衣装ケースにラベルを張っておくと、一目でどこに何が入っているのかが分かりますので、たいへん便利です。
パソコンで自作のラベルを作ったり、マスキングテープなどで可愛くアレンジを加えると、衣装ケースを見る度にテンションが上がること間違いなしです。
衣替えをすることのメリット・デメリット
衣替えをすることで、
・衣類に付着した汚れや染みを発見することができ、常にキレイな状態を保つことができる
・普段掃除をしない押入れやクローゼットの奥を掃除することができる
・必要なものが取り出しやすい位置に配置されるため快適な生活を送れるようになる
などのメリットがあるのですが、その反面、
・現代日本は気密性の高い住宅が多いため、湿気がこもりやすく収納した衣類にカビが発生してしまう
・衣類を正しく保管しないと虫食いやシワがつく原因となる
・急な気温の変化に対応することができない
などのデメリットもあります。
そのため、なかには「どうしても衣替えをしたくない!」という方もいると思います。もし、衣替えをしたくない場合は、
・衣替えをしなくて済む収納作りを心掛ける
・シーズン毎に新しい衣類を購入しない
などの対策をとることで、衣替えをすることなく、いつでも好きなときに好きな衣類を着ることができるようになります。
いかがでしたか。
これまで「衣替え=面倒」というイメージを持たれていた方もたくさんいると思いますが、衣替えをすることでお部屋が広くなったり、今まで捨てられなかったものが捨てられて気分がスッキリしたり、プチお小遣い稼ぎができたりと意外と嬉しいこともたくさんあります。
どうしても衣替えをするときの気分が盛り上がらないという方は、大好きな音楽を聴きながら取り組んだり、事前にご褒美のスイーツを購入しておくと、衣替えに取り組む姿勢が大きく変化します。
是非、この機会に衣替えに取り組んでみてはいかがでしょうか。