海外旅行の際に持って行ったスーツケースや子どもたちがペタペタと家具やドアなどに張り付けた可愛らしいシールたち。
思い出としてずっと張り続けることもできますが、出張など仕事でスーツケースを使用するときや引っ越しをするときシールが貼りっぱなしだと恥ずかしいですよね。
ですが、いざシールを剥がそうとすると長いあいだ貼りつけられていたせいか、なかなかシールを剥がすことができず、困ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
「なかなか剥がれないシールは根気で剥がす!」とシールのふちを指の爪でカリカリしている方もいると思いますが、ピッタリと張り付いているシールを無理やり剥がしてしまうと、シールがキレイに剥がれず一部分だけ残ってしまったり、シールのベタベタとした粘着質が残ってしまうことがあります。
特に剥がしたシールのベタベタした部分にホコリやゴミがくっついてしまうと、水垢や油汚れに匹敵するほど頑固な汚れへと変化してしまうため、シールを剥がしたときにスーツケースや家具などにシールのベタベタ汚れが出来てしまったら早急に対処する必要があります。
では、早速シールを剥がしたときのベタベタをキレイに取り除く方法をご紹介してゆきましょう。
シールのベタベタを取る方法
・温風が出るドライヤー
・クレンジングオイル
[取り方]
①ドライヤーの温風でシールを30秒から60秒ほど温めてください。
②ドライヤーの熱によってシールの粘着質が柔らかくなり、シールと剥がしたい部分のあいだに隙間が生まれますので、シールの端の部分からゆっくりと剥がし始めてください。
③途中剥がれにくい部分を発見したら隙間部分にクレンジングオイルなどを少量垂らし、再び剥がしてゆきましょう。
※1度粘着したシールはとても落としにくいので、ドライヤーで熱を当てる⇒クレンジングオイルを垂らす⇒ドライヤーを当てる…を繰り返しながら、ゆっくりと剥がしてゆくのがポイントです。
もし、ドライヤーの温風を当てても剥がれない頑固なシールを発見した場合は、以下の方法をお試しください。
シールを剥がせるだけ剥がし、剥がれずに残ってしまった部分にハンドクリームを刷り込みます。しばらく刷り込んでいるとハンドクリームとシールの粘着質が同化し始めますので、キレイな布巾でサッと拭き取ってください。
ハンドクリーム同様、シールを剥がせるところまで剥がします。剥がれずに残ってしまった部分を端の方から消しゴムで擦ってゆきます。このとき円を描くように擦るのがキレイに落とすポイントです。
消しゴム使ってシールの粘着質を落として行く場合、
・消しカスが大量に出るのでゴミ箱を用意しておく
・ビニールなど薄い素材に残ったシールのベタベタを消しゴムで取る場合は力を入れ過ぎないこと
この2点に気を付けながら作業を進めてください。
布ガムテープで輪っかを作り、シールのベタベタ汚れを上からポンポンと軽く叩いてゆきます。布ガムテープの粘着性は強力なのでシールのベタベタ汚れをスッキリ取り除いてくれます。
ただし、布ガムテープでは全てのベタベタを取り除くことができず、少しベタベタが残ってしまうことがありますので、個人的にはあまりオススメ出来ません。
キッチンペーパーにお酢を少量含ませ、剥がしたいシールの上にピッタリと貼り付けて数分間そのまま放置します。数分経過したらゆっくりとシールを剥がしてください。
この方法で獲れなかった場合、再度お酢を含ませたチッキンペーパーをシールの上にピッタリと貼り付けたら、今度はお酢が乾燥しないようにサランラップで覆い、数分間放置します。
ラップで覆っても取れない頑固なシールの場合、シールを端からゆっくりと剥がし始めてゆき、隙間ができたら少量のお酢を垂らしてゆっくりと剥がしてゆきましょう。
お酢を使うとベタベタを残さずにシールを剥がすことができますので、シールのベタベタを残さず一発でキレイに取りたい方にオススメです。
頑固なシール汚れに向かって台所用洗剤や掃除用洗剤、殺虫剤などを吹き付け、しばらく放置します。シールが完全に乾く前にいらない雑巾などでシールをサッと拭き取るとキレイに落とすことができます。
ただ、拭き付けた素材が変色してしまう恐れがありますので、この方法を用いる際は1度目立たない部分で試してから行うようにしましょう。
シールに灯油やマニュキュアの除光液、ラッカーシンナーなどを塗り、しばらく放置したら古くなった雑巾を使って拭き取ってください。
マニュキュアの除光液とラッカーシンナーはシールを剥がす力が強力なので頑固なシールもスッキリ取り除くことができるのですが、プラスチック製品や塗装品の表面を変質させてしまったり、十分に換気を行わずに使用してしまうとたいへん危険ですので、よく取扱説明を読んでから使用してください。
みかんに含まれる「リモネン」という成分には溶剤と同じ効果があるため、みかんの皮や汁を剥がしたシールのベタベタ汚れにしっかりと馴染ませてから、キッチンペーパーやキレイな布でサッと拭き取ってください。
みかんの旬は冬ですので、年末年始の大掃除の際にシール汚れを発見したら、みかんの皮や汁を使って汚れを落としてみてはいかがでしょうか。
シールのベタベタを取り除く際の注意点
・頑固なシールのベタベタ汚れは1度では落とし切ることができない場合があります。
・シールを剥がしたい素材によってはご紹介した方法が合わないことがありますので、まずはどの素材にもマルチで対応できる「消しゴム」を使って落として行くのがオススメです。
・プラスチック製品や塗装品などは除光液やラッカーシンナーなどを使うと変質する恐れがあります。
・シールの取り方によっては十分な換気やサングラス、ゴム手袋、マスクが必要になります。
・ワイングラスなどの薄いガラスに熱を加えると破損する危険性がありますのでご注意ください。
・指の爪でカリカリ削ると素材を傷めてしまう恐れがありますのでやり過ぎないようにしてください。
・不要なテレフォンカードやクオカード、定規を使ってシールのベタベタをこそげ取るときは力を入れ過ぎないようにしましょう。
シールのベタベタ汚れは放置しておくとホコリやゴミを吸着し、より頑固な汚れへと変化してしまうため、シールを剥がしたら早急にベタベタを取り除く必要があります。
シールのベタベタ汚れは日常生活で使用する様々なアイテムを使って落として行くことができますので、もしお家の中に取り除きたいシールがある方は、ご紹介させて頂いた方法を実際に試してみてはいかがでしょうか。