室内でペットを飼う場合、床がフローリングや畳だと滑ったり引っかかったりして怪我をしてしまったり、椎間板ヘルニアなどの病気になってしまうことがあるため、ペット用のカーペットを敷いて防滑対策をされている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、いくらペットのためとはいえ、カーペットを敷きっぱなしにして全く掃除しないでいると、ペットの毛やお粗相や嘔吐したときの汚れや臭い、空気中に舞っているホコリなどが付着し、カビや雑菌、ダニなどが大量に増殖してしまい、飼い主さん自身がアレルギーを発症して病気になってしまう可能性があります。
こうした健康に関するトラブルを防ぐためにも定期的にカーペットを掃除する必要があるのですが、飼い主さんのなかにはカーペットの掃除の方法をご存知無い方も大勢います。
そこで、今回はカーペットの掃除方法についてご説明します。
実はすごい汚れているカーペット
ペットを飼われていない場合、
・食用油や鶏卵、油性マジックなどの油性の汚れ
・髪の毛などのゴミやホコリ
・花粉や泥砂
などの汚れがカーペットに付着することが多いのですが、ペットを飼っているとペットの毛やお粗相や嘔吐などの汚れなども加わるため、ペットを飼っていない方に比べるとカーペットが汚れやすい傾向にあります。
かつて「カーペットのダニが川崎病や小児ぜんそくの原因である」と言われたことがありましたが、様々な研究機関によってカーペットのダニが原因では無いことが証明されました。
しかし、カーペットを全く掃除しないとカビや雑菌、ダニが増殖し、アレルギーを引き起こす原因となることは間違いありません。
また、床の上にカーペットを敷くと湿気がこもりやすくなるため、フローリングや畳にカビが生えたり、隙間からホコリやゴミが入り込み、気付かないうちにダニの巣窟になっていたということもありますので、カーペットをこまめに掃除することをおすすめします。
カーペットの掃除方法とお手入れ
カーペットをキレイな状態で長く使いたい場合、
・1ヶ月に1度は拭き掃除をすること
この2点がポイントとなります。
日頃のお手入れ方法
[手順]
①吸引力の強い掃除機を用意します。
②1m2あたり20秒ほどの掃除機をかけます。
[ポイント]
・掃除機をかける際は毛並みを起こすようにかけると効果的です。
拭き掃除の方法
[手順]
①日頃のお手入れ同様、掃除機をかけてください。
※カーペットをめくって床とのあいだに溜まったゴミやホコリも掃除機でキレイに吸い取りましょう。
②40℃から50℃ほどのぬるま湯に浸した雑巾を固く絞って拭き掃除をします。
[ポイント]
・カーペットと床のあいだは湿気が溜まりやすいので、カーペットをめくって風通しを良くしましょう。
・拭き掃除を行う際、掃除機をかけるときと同じく毛並みに沿って拭いた後に逆方向からも拭くようにすると効率良く汚れを落とすことができます。
臭いが気になる場合
臭いが気になるときは、天気の良い日に天日干しにするのが良いでしょう。
それでも臭いがとれない場合は、オキシドールや中性洗剤などを使って落とすのが効果的ですが、重曹をカーペットにまんべんなく振りかけ、翌朝掃除機で吸い取ると、臭いだけではなくホコリやゴミ、湿気も同時に取り除くことができますのでオススメです。
なお、カーペットの掃除・お手入れ方法については、素材や汚れの種類などによってお手入れの仕方が変わりますので、カーペットを購入した際についてくる「使用上の注意」などをよく読んでから掃除するようにしてください。
カーペットの掃除方法についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これまで1度もカーペットの掃除をしたことが無いという飼い主さんも多いと思いますが、カーペットにはアレルギーや病気の原因となるカビや雑菌、ダニなどが繁殖しやすいので、定期的に掃除しなければなりません。
カーペットの汚れは時間が経てば経つほど落としにくくなりますので、今後は汚れを発見したら速やかに対処するように心掛けましょう。