この春、親元を離れて人生初の一人暮らしに胸を躍らせている学生さんもたくさんいますが、一人暮らしを始める前にやらなければならないことがありますよね。
それは、物件探しです。
学校によっては学生寮があるところもありますが、学生寮が無い学校や希望者が多すぎて入居することができない場合もあります。
その場合、予算内で通学に便利な場所にある物件を借りる学生さんも多いですが、物件選びの際に最も気を付けなければならないのが洗濯機の排水溝の有無です。
「なぜ洗濯機の排水溝?」と思われた学生さんも多いと思いますが、洗濯機の排水溝が無いと洗濯機を使用した際の水を流すことができないため、洗濯をする際はコインランドリーまで行かなくてはならず、余分な出費が増えてしまうからです。
「さすがに都会にはそんな物件無いでしょ!」とお考えの学生さんは特に注意が必要です。大都会・東京でも格安の物件ならば洗濯機の排水溝が無いアパートやマンションもたくさんあるからです。
そこで、今回は洗濯機の排水溝が無いアパートやマンションを借りてしまった場合、どのように対処したら良いのかをご紹介します。
ホースを使ってお風呂場に
下調べが甘かったのが原因で洗濯機の排水溝が無いアパートやマンションに引っ越してしまったが、出費を節約するためにどうしても自分で洗濯したいという場合、
・延長した排水ホースをお風呂場の排水口に入れる
・洗面台の排水溝に入れる
など、様々な排水対策がありますが、洗濯機を洗面所に設置する予定ならばお風呂の排水口に入れるのが良いでしょう。
実は洗濯機の排水をお風呂場の排水口に入れる方法は、洗濯機の排水溝が設置されているアパートやマンション、一戸建てでもよく行う手法となっています。
本来は洗濯機を洗面所に設置したら排水溝に直接洗濯機の排水ホースを接続するのが理想ですが、洗濯機の排水ホースは蛇腹になっているため、洗濯中に出てくる糸くずや髪の毛などのゴミやホコリが溜まりやすい構造になっています。
さらに、洗濯機の排水溝は上から流し込む構造になっていることや悪臭対策として設置されている排水トラップなども重なり、より一層水の流れが悪くなり、水漏れやつまりといったトラブルを招いてしまうことが多々あります。
しかし、洗濯機の排水ホースをお風呂場の排水口に入れることで、ほとんど自然流水のように流れ、糸くずや髪の毛などのゴミやホコリなどが原因で水漏れやつまりを防ぐことができます。
ただし、洗濯機の排水をお風呂場の排水口で行った場合、床に排水が溜まる、ホースにカビが発生しやすくなる、水漏れや振動などで近隣住民とトラブルになることもあります。
洗濯機の排水をお風呂場の排水口で行う場合は、正しい知識を身に付け入念な下調べを行ったうえで、必要な道具を買い揃え、細心の注意を払って取り組むようにしてください。
業者に連絡した方が良いケース
洗濯機を設置する場所に排水溝が無い場合は、いくら大家さんやアパート・マンションの管理組合に連絡しても取り合ってくれませんが、排水溝はあるけど排水溝に付いている金具の枠が取れないといったトラブルの場合は施工ミスの可能性がありますので、大家さんや管理組合に相談して早急に対処してもらいましょう。
また、洗濯機の排水溝が無い場合でも排水管などの共用部分は借主が自分勝手にいじることは禁止されていますので、少しでも違和感や不自然だと思うところがあれば、全て大家さんや管理組合に連絡しましょう。
ただし、洗濯機の排水をお風呂場の排水口で行った場合、床に排水が溜まってしまったり、水漏れやつまりなどのトラブルを起こした場合は全て借主が実費で支払わなければなりません。
こうしたトラブルを起こす前に転居することをおすすめします。
洗濯機の排水溝が無いアパートやマンションを借りてしまった場合、どのように対処したら良いのかをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
「洗濯機の排水溝くらい無くても問題無いのでは?」と思った学生さんも多いかもしれませんが、排水溝が無ければ洗濯機を購入しても使用することができませんし、仮にお風呂場の排水口に設置したからといっても完璧に排水が成功するわけではありません。
春から一人暮らしをする予定の学生さんは、人生経験豊富なお父さんやお母さんと一緒にこれからお世話になるお部屋を探してはいかがでしょうか。